日本企業、迫られる部品調達先の確保 生産再開手探り、再延期も―新型肺炎
新型肺炎の影響で人の移動や物流が制限される中国で、日本のメーカーは手探りの生産再開を強いられている。マツダは12日以降を目指した南京市での四輪車工場の再稼働を17日以降に延期する。再開したメーカーも人員や部品の不足で、フル操業には程遠い。日産自動車は中国からの部品調達の遅れで九州工場を一時停止。在庫をにらみつつ、代替調達先の確保へ動き始めた企業もある。
「部品遅れなどの状況を精査し、判断した」。マツダは稼働延期の理由をこう説明した。ブリヂストンも人員不足で、恵州市のタイヤ工場の再開時期を10日から17日以降に延ばした。日本たばこ産業(JT)も、加工食品を製造・販売する6拠点のうち2拠点で再開を延期した。
再開にこぎ着けたメーカーも本格稼働できない状況が続く。半導体製造のルネサスエレクトロニクスは北京市などの工場の稼働率が「50%程度」。上海などにある工場を再開させた京セラも「通常稼働に戻っていない」という。
トヨタ自動車は、広州市などに構える完成車の4工場を17日以降に稼働させる方針だ。ただ、グループの部品メーカーでは「(現状は)部分稼働にとどまる」(デンソー)とされ、サプライチェーン(部品供給網)維持に苦慮しそうだ。
中国からの部品供給の遅れは、日本国内での生産にも影響を及ぼし始めた。日産は福岡県苅田町の四輪車工場で14、17両日に生産調整する。ヤマハ発動機は、中国からの部品供給の停滞が続けば、「(世界各地の拠点で)3月上旬から順次部品が切れる」(日高祥博社長)ため、代替生産の可能性を探り始めた。
帝国データバンクによると、中国から製品を輸入する日本企業は約2万社に上る。小売りからも「中国で製造する菓子などの調達が難しくなった場合の代替調達先の検討を進めている」(大手コンビニエンスストア幹部)との声が上がる。(2020/02/13-07:06)
Japanese Makers in China Face Challenges in Resuming Operations
Japanese manufacturers in China face challenges in restarting operations following an extended Lunar New Year holiday as the coronavirus outbreak restricts the movement of people and goods.
Mazda Motor Corp. , which planned to resume operations at a plant in Nanjing as early as Wednesday, postponed the restart to at least Monday.
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