外務次官に岡野氏　外審・船越氏、副長官補・市川氏

　政府は８日の閣議で、外務省の森健良事務次官が退任し、後任に岡野正敬官房副長官補（外交担当）が就く人事を決めた。岡野氏の後任には市川恵一総合外交政策局長を起用する。山田重夫外務審議官（政務担当）は官房付に異動し、後任に船越健裕アジア大洋州局長を充てる。発令は１０日付。
　総合外交政策局長は河辺賢裕北米局長、アジア大洋州局長は鯰博行経済局長、北米局長は有馬裕南部アジア部長、経済局長は片平聡国際法局参事官を起用。遠藤和也国際協力局長が南部アジア部長事務取扱を兼務する。
　山田氏は駐米大使に就任する方向で調整している。　
〔外務事務次官〕
　岡野　正敬氏（おかの・まさたか）東大法卒。８７年外務省に入り、国際法局長、総合外交政策局長を経て、２２年９月官房副長官補（外交担当）。５９歳。京都府出身。
〔官房副長官補（外交担当）〕
　市川　恵一氏（いちかわ・けいいち）東大法卒。８９年外務省に入り、米国公使、北米局長を経て、２２年９月総合外交政策局長。５７歳。東京都出身。
〔外務審議官（政務担当）〕
　船越　健裕氏（ふなこし・たけひろ）京大法卒。８８年外務省に入り、首相秘書官、総合外交政策局審議官を経て、２０年１２月アジア大洋州局長。５８歳。兵庫県出身。
〔総合外交政策局長〕
　河辺　賢裕氏（こうべ・やすひろ）慶大法卒。９１年外務省に入り、総合外交政策局参事官、米国公使を経て、２２年９月北米局長。５５歳。広島県出身。
〔アジア大洋州局長〕
　鯰　博行氏（なまず・ひろゆき）東大教養卒。８９年外務省に入り、国連代表部大使、国際法局長を経て、２２年８月経済局長。５７歳。神奈川県出身。
〔北米局長〕
　有馬　裕氏（ありま・ゆたか）東大法卒。９１年外務省に入り、北米局参事官、総合外交政策局審議官を経て、２２年９月南部アジア部長。５５歳。外国出身。
〔経済局長〕
　片平　聡氏（かたひら・さとし）東大法卒。９２年外務省に入り、経済条約課長、英国公使を経て、２２年８月国際法局参事官。５４歳。静岡県出身。（2023/08/08-17:23）

The Japanese government on Tuesday decided to appoint Assistant Chief Cabinet Secretary Masataka Okano as vice foreign minister to succeed Takeo Mori.
   Okano will be succeeded by Keiichi Ichikawa, director-general of the Foreign Ministry's Foreign Policy Bureau.
   Takehiro Funakoshi, director-general of the ministry's Asian and Oceanian Affairs Bureau, will replace Shigeo Yamada as senior deputy foreign minister. Yamada will become attached to the foreign minister's secretariat.
   These appointments, formalized at the day's cabinet meeting, will take effect Thursday.
   At the Foreign Ministry, North American Affairs Bureau Director-General Yasuhiro Kobe and Economic Affairs Bureau Director-General Hiroyuki Namazu will succeed Ichikawa and Funakoshi, respectively.