物価高でもうなぎでぜいたく 豪華弁当、変わり種も―丑の日商戦
30日の「土用の丑(うし)の日」を前に、百貨店やスーパーのうなぎ商戦が熱を帯びている。物価高で財布のひもは締まりがちだが、「ハレの日はぜいたくしたいという方が多い」(百貨店)。各社とも老舗の名品などで豪華さを競う一方、節約志向に配慮した「変わり種」も拡充している。
大丸東京店(東京都千代田区)は、うなぎと黒毛和牛の両方を味わえる「土用の丑 牛スタミナ弁当」(3240円)や「ローストビーフと四万十うなぎ御飯のお弁当」(3402円)を販売。西武池袋本店(同豊島区)は、「野田岩」など老舗が手がける高級品を昨年より1割増やした。
イオンリテール(千葉市)は、通常の約1.5倍の重量となる超特大サイズの「鹿児島県産うなぎ蒲焼」(3758円)を昨年の1.3倍準備。コロナ禍で広がった、家庭での食事を充実させたいという需要は根強いという。
うなぎの仕入れ価格が高めの今年は、手頃な商品も豊富にそろう。阪神梅田本店(大阪市)は、ご飯にたれだけをかけた「うなぎのないうなぎのたれごはん弁当」(580円)を販売。「丑の日前にもうなぎを食べる人が増えている。これなら気軽に味わえる」(担当者)という。
大丸東京店は、豚肉をかば焼き風に仕立てた「ぶた蒲(かば)重」(810円)、西武池袋本店は、うなぎとアボカドを巻いた「うなぎアボカドROLL」(450円)も展開する。
今年の丑の日は日曜日。コロナ禍に伴う行動制限が緩和され、花火大会などの開催も増えることから、「(客足は)かなり期待できる」(百貨店)と各社の鼻息は荒い。(2023/07/22-13:30)
Japanese Retailers Keen to Capture Demand for Eel on Day of the Ox
Department stores and supermarkets in Japan are enthusiastically working to capture demand for cooked eel, the Japanese delicacy people traditionally enjoy on the midsummer Day of the Ox to restore energy.
"Many consumers are happy to splurge on a special day," a department store official said, although rising prices are generally making people frugal. This year's midsummer Day of the Ox falls on this coming Sunday.
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