2023.05.24 08:58Nation

全記録廃棄「許されない」　土師守さんが手記―神戸連続児童殺傷２６年

　神戸市須磨区で１９９７年に起きた連続児童殺傷事件で、小学６年だった土師淳君＝当時（１１）＝が殺害されてから２４日で２６年となった。当時中学３年だった加害男性が逮捕されたが、神戸家裁が全ての事件記録を廃棄していたことが昨年判明。父親の守さん（６７）は手記を寄せ、「最高裁の内規があるにもかかわらず、廃棄する行為は通常の組織ではあり得ない。絶対に許されるようなことではない」と批判した。
　当時の少年法では、事件記録の閲覧が認められておらず、守さんが神戸家裁と交渉したが実現しなかった。廃棄によって、判決に当たる「審判書」などを閲覧する機会が失われ、守さんは「遺族の思いをないがしろにする行為。きちんと調査し、確実な記録保存の手順を確立することが重要だ」と訴えた。
　加害男性からは医療少年院を仮退院した２００４年以降、毎年淳君の命日前に手紙が届いていたが、１８年から途絶えている。守さんは「なぜ、私たちの次男の命が奪われなければいけなかったのか、納得するような解答を求め続けている」とつづり、「問いに答える義務がある」と呼び掛けた。
　事件は９７年２～５月、小学生５人が相次いで襲われ、４年生だった山下彩花さん＝当時（１０）＝と淳君が死亡した。当時１４歳だった加害男性は逮捕後、医療少年院に収容。０５年に本退院し、社会復帰した。（2023/05/24-08:58）

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2023.05.24 08:58Nation

Father of 1997 Murder Victim Blasts Court's Record Disposal

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Mamoru Hase, the father of a boy killed in the 1997 serial attacks on children in Kobe, western Japan, has criticized a family court's disposal of all records concerning the high-profile case.
   The court discarded the records despite a bylaw decided by the Supreme Court stipulating permanent conservation of records on high-profile cases, Hase noted.
   Such an act "does not occur at an ordinary organization," Mamoru, 67, said in a statement. "This is totally unacceptable."
   Wednesday marked the 26th year since his son, Jun, then 11 years old, was murdered in Kobe's Suma Ward. The attacker, a third-grade male junior high school student, was arrested later.
   Last year, Kobe Family Court was found to have disposed of all related records.