GX推進法が成立 政府、脱炭素加速へ20兆円拠出―官民で150兆円超投資
脱炭素社会を実現する政策支援の裏付けとなるGX(グリーントランスフォーメーション)推進法が12日、国会で成立した。新たな国債「GX経済移行債(GX債)」の発行が柱。2023年度から10年間で20兆円規模の資金を拠出し、官民で150兆円超のGX投資を目指す。
同法は、参院の審議で与野党が修正協議を実施。脱炭素化に伴う新たな産業への労働移動を円滑に進めるため、「公正な移行」の重要性を新たに明記した。4月28日の参院本会議で可決し、衆院に再び送付。12日の衆院本会議で可決された。
GX債で調達した資金を活用し、民間企業だけでは難しい大規模投資を支援する。主に再生可能エネルギー分野に使途を限定した環境債ではなく、移行債として発行。燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しない水素やアンモニアを火力発電で混焼する取り組みや、次世代型原発の開発・建設なども対象とする。脱炭素を装った「グリーンウォッシュ」と見なされないよう効果の検証や適切な情報開示が求められる。(2023/05/12-18:18)
Japan Enacts Bill to Promote Green Transformation
The Diet, Japan's parliament, on Friday enacted a bill to promote so-called green transformation to drive a transition to a carbon neutral society.
Under the new law, the government aims to realize over 150 trillion yen in public-private investments. To the end, the government will issue 20 trillion yen in green transformation bonds over the 10 years from fiscal 2023.
The law includes wording that stresses the significance of a "fair transition" for a smooth labor shift for decarbonization, which was added during parliamentary debates.
The bill was approved by the House of Councillors, the upper chamber of the Diet, on April 28 and sent to the House of Representatives, which passed it into law Friday.
最新ニュース
-
中南米首脳、30日に緊急会合=米の移民強制送還
-
野田氏、企業献金の禁止要求=代表質問スタート
-
不法移民受け入れへ=トランプ氏圧力で姿勢一変―コロンビア
-
日鉄への身売り断念要求へ=米投資会社、USスチールに―報道
-
献金1000万円超で企業名公表=自民部会、規正法改正案を了承
写真特集
-
【野球】イチローさん
-
【スノーボード男子】成田緑夢
-
【カーリング】藤沢五月
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕