植物繊維で「琴爪」 象牙のような音色―伊藤忠
伊藤忠商事は14日、和楽器の三島屋楽器店(新潟県長岡市)などと共に、植物の繊維からできる新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」で琴の演奏に使う「琴爪」を製造・発売したと発表した。これまで素材として使われてきた象牙は、象の密猟への懸念から国際取引が禁止されている。CNF琴爪は象牙に近い音色で、代替素材として期待できるという。
CNFは植物の主成分のセルロースを解きほぐした素材で、鉄の5分の1の重さで5倍の強度がある。特殊な技術で板状にし、専門の職人が琴爪に加工した。価格は3枚セットで1万3200円と象牙よりやや高め。CNF琴爪で演奏した筝曲家のLEOさんは「(象牙との)音色の違いはプロの演奏家でも聞き分けられない」と評価した。
象牙はワシントン条約で輸出入が原則禁止されている。国内では主に禁止される前に輸入された象牙が取引されている。(2022/11/14-18:06)
Itochu Markets Koto Picks Made of Plant Fiber
Japanese trading house Itochu Corp. said Monday that it has released a pick for koto, the Japanese zither, made of a new plant-based fiber material.
The plectrum, made from cellulose nanofiber, was produced jointly with Japanese instrument maker Mishimaya Gakkiten, based in Niigata Prefecture, central Japan.
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