2022.11.13 12:34Business

日産・ルノー、交渉難航 EV特許巡り駆け引き激化

 と仏自動車大手の提携見直し協議が難航している。電気自動車(EV)の特許を巡り、権利の取り扱いなどで双方の駆け引きが激化。主張の隔たりは、積年の課題だった資本関係見直し交渉の遅れにもつながっている。
 関係者によると、両社と三菱自動車は当初、15日にも新たな提携の枠組みを発表する計画だった。日産にとっては、からの43%の出資比率を日産からへの出資と同じ15%に引き下げ、不平等を解消することが悲願。時間のかかる特許交渉と切り離し、先に資本関係の見直しを打ち出す考えだった。
 一方、は2023年後半にEV新会社の上場を目指す中、日産と三菱自の出資が喫緊の課題。複雑な特許交渉を伴うEV新会社への出資協議が、資本関係の見直しと「セットになった」(日産幹部)ことで、合意は先送りとなった。
 特許交渉には、過去の権利に加え、航続距離を延長するカギとされる「全固体電池」の将来価値なども含まれる。のEV事業には米グーグルやクアルコムも参画、交渉は難しさを増す。日産は全固体電池の開発で先行するが、ルノーのルカ・デメオ最高経営責任者は「われわれもEV特許は持っている」と強気の姿勢を崩さない。
 ただ、日産の内田誠社長は「ビジネス上のコモンセンス(常識)で論議する」と強調。デメオ氏も「(結論の出ない)『宗教論争』をしているわけではない」としており、提携関係維持では「同じ方向を向いて協議している」(日産幹部)。デメオ氏は8日の説明会で「数週間以内に3社で発表する」と自信を示した。(2022/11/13-12:34)

2022.11.13 12:34Business

Nissan, Renault on Bumpy Road to Partnership Review


Japanese automaker Nissan Motor Co. and its French partner, Renault SA, have run into difficulties in discussions to redraw their partnership because of a dispute over electric vehicle patents.
   Long frustrated with its disadvantageous position in the alliance, Nissan has been keen to reduce Renault's stake in the Japanese company from the current 43 pct to 15 pct, the same level as Nissan's stake in Renault.

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