ヤクルトに続け、睡眠市場活況 飲料や食品、新商品続々
睡眠改善をうたう機能性表示食品の市場が活況を呈している。2021年に全国販売された乳酸菌飲料「ヤクルト1000」のヒットに続けと、睡眠や疲労感の改善に着目した飲料や食品の発売が相次ぐ。新型コロナウイルスの影響で心身の不調を感じる人が増える中、今後も需要は高まりそうだ。
宅配用のヤクルト1000、店頭向けの「Y1000」とも、「ストレス緩和」「睡眠の質向上」の機能が売り。供給が追い付かず欠品も相次ぎ、ヤクルト本社は9月までに生産能力を増強した。しかし一部では品薄が続き、「まだ万全の供給体制ではない」(広報)という。
調査会社の富士経済(東京)によると、ストレス緩和や睡眠サポートをうたう保健機能食品の21年の市場規模は、推計で前年比1.5倍の365億円に伸長。コロナ禍による生活リズムの乱れやストレスの増加が背景にあり、22年はさらに拡大する見通しだ。
こうした需要を取り込もうと、新商品も続々と登場。カネカは睡眠の質とストレス、疲労感の三つの悩みに着目した「わたしのチカラ Q10ヨーグルト」を8月から販売。森永乳業は、起床時の疲労感を和らげる機能をうたう飲料「睡眠改善」を売り出した。日清食品グループの日清ヨーク(東京)も乳酸菌飲料「ピルクル ミラクルケア」を9月に発売。睡眠の質改善による日常生活の疲労感軽減をアピールする。(2022/11/07-13:33)
Food Items for Better Sleep Booming in Japan
The market for food and beverage products that are claimed to help improve the quality of sleep is booming in Japan, reflecting the increasing number of people affected by mental and physical problems stemming from the COVID-19 pandemic.
Among such products, Yakult Honsha Co.'s "Yakult 1000" lactic acid bacteria drink, released nationwide in 2021, is a smash hit.
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