晴海選手村の宿泊棟完成 バリアフリーも意識―東京五輪・パラリンピック
今夏の東京五輪・パラリンピックで各国・地域の選手団の拠点となる選手村の宿泊棟が昨年12月に完成した。東京湾を望む晴海埠頭(ふとう)にある44ヘクタールの敷地に21棟。合わせて3850戸、約1万室。五輪は1万8000、パラリンピックは8000のベッドを用意する。
パラリンピックでは選手・関係者ら1000人以上の車いす使用者が同時期に生活することを踏まえ、設計にはバリアフリーを意識。各棟の出入り口にはスロープを設けて段差をなくした。組織委担当者によると、各戸までの動線は「フルフラットではないが、ほぼスムーズに動ける」。
各階の廊下も通常のマンションより幅を30センチくらい広げ、約1メートル50センチにした。車いすの幅は60~80センチのため、「細い車いすなら2台がすれ違えるくらい」という。
部屋の広さはベッド1台のシングルが9平方メートル以上、2台のツインは12平方メートル以上。室内にはベッド、ナイトテーブル、クローゼット、丸テーブル、椅子、物干しが置かれる。飲食は選手村内の食堂などで提供するため、部屋にキッチン、冷蔵庫は置かない。マットレスは樹脂製素材、ベッドフレームは段ボールで製造され、それぞれ再生利用される。クーラーも大会終了後、被災地の施設などで活用する見込み。
五輪のセーリングは神奈川・大磯町、自転車は静岡・伊豆市のホテルが分村になる。(2020/01/09-15:43)
Residential Buildings Completed in 2020 Games Athletes' Village
Construction of residential buildings in the Athletes' Village for the 2020 Tokyo Olympic and Paralympic Games was completed last month in the Japanese capital's Harumi waterfront district.
Fully 3,850 residential units with a total of 10,000 rooms will be made available in the 21 buildings in a 44-hectare area, with 18,000 beds to be used for the Olympics and 8,000 for the Paralympics.
Accessibility to the buildings was carefully taken into account when the facilities were designed, because over 1,000 wheelchair users among athletes and related officials are expected to stay there during the Paralympics.
Slopes for wheelchair users were built at the entrances of each building.
Ways to the doors of each residential unit are "not completely flat, but residents will be able to move around very smoothly," an official of the 2020 Games organizing committee said.
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