ＶＲゲームで「弱視」治療 子ども向けアプリ、３社共同開発へ
医療ベンチャーなど３社は２９日、左右どちらかが「弱視」と呼ばれる極度の低視力に悩む子ども向けに、ＶＲ（仮想現実）技術を利用した治療用アプリを共同開発すると発表した。特殊な見え方をするＶＲゲームを通じ、視力の回復を図るというもの。２０２５年度中に医療機器としての承認申請を行い、２７年度に販売開始したい考え。
順天堂大発の眼科ベンチャー、ＩｎｎｏＪｉｎ（東京）と住友商事、ＶＲ開発のイマクリエイト（同）が組み、このほど臨床研究用のアプリを完成させた。ゴーグル型ＶＲ端末を装着すると、健康な方の目には不鮮明な、弱視の目には鮮明な「けん玉」の映像が現れる。コントローラーを使ってけん玉遊びをするうちに、弱視の方の目が鍛えられる仕組み。
今後は他のゲームも検討する。やり過ぎて逆に目に負担がかかる可能性について、猪俣武範ＩｎｎｏＪｉｎ代表は「ＶＲは映像を遠方に設定できるので、既存のゲームより副作用を防げるのではないか」と話している。（2022/09/29-16:48）
Startup, 2 Others Developing VR Game to Treat Kids' Amblyopia
An ophthalmic startup and two other Japanese companies said Thursday they will jointly develop a virtual reality game to treat children's amblyopia, or lazy eye.
Innojin, the startup derived from Juntendo University, Sumitomo Corp. and VR developer Ima Create Co. have already made a VR game app for clinical study.
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