関電元幹部3人「起訴相当」 金品受領問題などで検察審査会
関西電力元幹部らによる金品受領と役員報酬補填(ほてん)問題で、会社法違反(特別背任)容疑などで告発され、不起訴(嫌疑不十分)となった森詳介元会長(81)、八木誠前会長(72)、岩根茂樹元社長(69)の3人について、大阪第2検察審査会は1日までに「起訴相当」と議決した。大阪地検特捜部が今後、再捜査する。
ほかの元幹部6人については「不起訴不当」と議決した。議決は7月7日付。
起訴相当としたのは、金品受領問題による追加納税分を退任後に嘱託報酬として穴埋めした業務上横領などの容疑と、業績不振時の役員報酬減額分をひそかに補充した会社法違反(特別背任)容疑。議決書は「内々に報酬額を決定しており、会長らに委託された権限の範囲を逸脱する」と指摘した。
一方、福井県高浜町の元助役(故人)の関連企業に工事を発注し、見返りに元助役から金品を受領したとされる収賄などの容疑については「不起訴不当」と議決した。
特捜部は昨年11月、六つの容疑で告発された関電元幹部9人全員を嫌疑不十分で不起訴とした。市民団体は今年1月に審査を申し立てていた。
議決書は「強制捜査や関係者から再度の事情聴取などを行って事実を明らかにしてほしい」と注文を付けた。
伊吹栄治・大阪地検特捜部長の話 議決内容を精査し、所要の捜査を行った上で、適切に対処したい。(2022/08/01-17:32)
Panel Seeks to Indict Ex-Kansai Electric Execs over Scandals
A Japanese panel of citizens has ruled that three former executives of Kansai Electric Power Co. should be indicted over gift and pay scandals, it was learned Monday.
The three are Shosuke Mori, 81, and Makoto Yagi, 72, both former chairman of the Osaka-based power company, as well as former President Shigeki Iwane, 69.
Following the decision, dated July 7, the special investigation squad of the Osaka District Public Prosecutors Office will launch a reinvestigation soon.
The three are among the nine former Kansai Electric executives who were put under the scrutiny of the Osaka No. 2 Committee for the Inquest of Prosecution after escaping indictment over the scandals.
As for the remaining six, the committee decided that it is unreasonable for them not to be indicted.
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