「インド太平洋」計画、来春策定 巡視船供与など2680億円支援―岸田首相、アジア安保会議で講演
【シンガポール時事】アジアや欧米各国の防衛担当閣僚らが集い、地域間の諸課題を議論するアジア安全保障会議(通称シャングリラ会合)が10日、シンガポールで開幕し、岸田文雄首相が基調講演した。首相は日本が主導する「自由で開かれたインド太平洋」構想に関する行動計画を来年春までに策定すると表明。インド太平洋諸国に巡視船を含む海上安保設備を供与するなど、3年間で約20億ドル(約2680億円)の支援を行うと打ち出した。
日本の首相が基調講演を行うのは、2014年の安倍晋三氏以来。
首相はロシアのウクライナ侵攻を「国際秩序の根幹を揺るがす事態」と非難。また、中国の名指しを避けつつ、「東シナ海で一方的な現状変更の試みが続いている」とし、「わが国は断固とした態度で立ち向かっている」と強調した。台湾海峡の平和と安定の重要性にも言及した。
首相は「『平和のための岸田ビジョン』を進め、日本の役割を強化する」と明言。今後は政府開発援助(ODA)を拡充し、海上法執行能力強化やサイバーセキュリティーの分野で支援に乗り出す方針を示した。
日本の防衛力に関し、首相は「5年以内に抜本的に強化する。防衛費の相当な増額を確保する」と重ねて表明した。シンガポールとは防衛装備品・技術移転協定の締結に向け、交渉を開始する方針を明らかにした。(2022/06/10-22:58)
Kishida Pledges Indo-Pacific Action Plan by Next Spring
The Japanese government will draw up an action plan to ensure a free and open Indo-Pacific region by next spring, Prime Minister Fumio Kishida said Friday.
Kishida made the announcement in a keynote speech at the Asia Security Summit, also known as the Shangri-La Dialogue, which started in Singapore the same day.
He also announced a plan to provide patrol vessels to help Indo-Pacific nations better police their waters.
Kishida is the first Japanese prime minister to give a keynote speech at the summit since 2014, when then Prime Minister Shinzo Abe delivered such a speech.
In his speech, Kishida said that Russia's invasion of Ukraine "undermines the foundation of the international order."
最新ニュース
-
デニス・ローさん死去、84歳=サッカー、スコットランドの名ストライカー
-
LA球団が米山火事支援イベント=サッカー吉田が参加
-
千葉がSP首位=冬季ユニバ・フィギュア
-
佐々木朗希投手がドジャースへ=大谷、山本と同僚に―米大リーグ
-
球界の至宝、夢舞台へ=佐々木朗希、「特別扱い」で成長―ドジャースと契約合意・米大リーグ
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕