G7外相、「深刻な食料危機」でロシア非難 制裁、ウクライナ支援継続
【バイセンハウス(ドイツ北部)時事】ドイツ北部バイセンハウスで行われていた先進7カ国(G7)外相会議は14日、ロシアがウクライナからの穀物輸出を意図的に妨害し、世界的に深刻な食料危機を引き起こしていると強く非難する共同声明を採択し、閉幕した。対ロ制裁の強化や、長期にわたるウクライナ支援の継続でも一致した。
議長国ドイツのべーアボック外相は、ロシア軍が港湾施設などを意図的に破壊し、輸出を困難にすることで、食料不足に影響を受けやすい「アフリカなどの多くの国に、戦争を拡大している」と糾弾。G7として、ロシアの軍艦が展開する海路の代替ルートとして、鉄道による輸出の支援などを検討するとした。
さらに、ロシアが穀物輸出の停滞はG7の制裁が原因とのプロパガンダを広めているとして、情報戦でも対抗する方針を強調した。
G7は全体の共同声明のほか、ロシアのウクライナ侵攻に関する単独の声明も採択。ロシアに対し「経済・政治的圧力を一段と強化する」と制裁を強める方針を示したほか、ロシア産のエネルギー依存を「できる限り早期に終わらせる」と宣言した。ウクライナに対しても、戦闘の長期化を見越し、軍事・財政・人道面で息の長い支援を行っていく考えを示した。
日本の林芳正外相はアジア唯一のG7メンバーとして、インド太平洋地域での各国の連携に向けた議論を提起。同地域などを対象とした最大1億ドル(約130億円)の支援も表明した。G7としても法の支配などに基づく「自由で開かれた」インド太平洋の原則維持で一致した。(2022/05/14-22:13)
G-7 Foreign Chiefs Agree to Continue Pressuring Russia
Foreign ministers from the Group of Seven major industrial nations at a three-day meeting through Saturday agreed to continue applying pressure on Russia, which is invading Ukraine, with sanctions and providing assistance to Ukraine.
German Foreign Minister Annalena Baerbock, who chaired the meeting in Weissenhaus, northern Germany, told reporters after the talks that Russia is intentionally blocking Ukraine's grain exports, adding that a plan on Ukrainian grain exports by rail is being considered as an alternative to shipments by sea.
Japan's Foreign Minister Yoshimasa Hayashi, as the only participant from Asia, led discussions on G-7 cooperation in the Indo-Pacific region.
Hayashi also pledged his country's aid of up to 100 million dollars for the region and other areas.
He also raised concern over China's activities in relation to the situation in Ukraine as well as over North Korea, which has been repeatedly test-firing ballistic missiles.
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