日タイ、防衛装備協定で合意 首脳会談、ウクライナ侵攻「現状変更認めず」
【バンコク時事】タイを訪問中の岸田文雄首相は2日午後(日本時間同)、首都バンコクでプラユット首相と会談した。経済・軍事両面で台頭する中国の海洋進出を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」実現へ連携を確認。安全保障協力を進めるため、両政府は日本からの防衛装備品・技術移転に向けた協定に署名した。
岸田首相は会談後の共同記者発表で「具体的な移転案件の協議を進める」と説明した。
両首脳は会談で、ロシアの侵攻が続くウクライナ情勢についても「いかなる地域でも主権と領土の一体性の侵害や、力による一方的な現状変更は認められない」との認識で一致。大量破壊兵器による威嚇や使用に反対する姿勢も共有した。
タイは米欧などの対ロ強硬路線とは距離を置いており、対ロ制裁にも参加していない。プラユット首相は共同記者発表で「国際社会とともに、継続的にウクライナの人々に人道支援で協力していく」と表明した。
タイは今年、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の議長国を務めている。両首脳は11月の首脳会議成功に向けた緊密な連携を申し合わせた。(2022/05/02-22:42)
Japan, Thailand Sign Defense Transfer Agreement
Japan and Thailand signed an agreement on Monday to transfer defense equipment and technologies from Japan to Thailand to step up their defense cooperation.
The signing took place as Japanese Prime Minister Fumio Kishida and his Thai counterpart, Prayut Chan-o-cha, held a summit meeting in Bangkok.
The two leaders confirmed that their nations will work together to ensure a free and open Indo-Pacific region to counter China's growing economic and security influence.
On Russia's invasion of Ukraine, Kishida and Prayut affirmed that they will not accept any infringement of sovereignty and territorial integrity, and a change to the status quo by force, in any regions.
The two leaders shared their opposition to the use of weapons of mass destruction or a threat to use them.
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