2022.03.18 19:01Nation

ライフライン復旧急ぐ 被災地「断水いつまで」―震度6強の宮城、福島

 宮城、福島両県で最大震度6強を観測した地震で、断水や停電は18日も一部地域で続き、両県はライフラインの復旧を急いでいる。断水は少なくとも宮城県内で3万戸以上、福島県では5市町の一部で継続。東北電力によると、停電は解消に向かいつつあるものの一部で続いている。
 総務省消防庁によると、地震による死者はこれまでに両県で3人、けが人は12県で計203人確認されている。
 宮城県大崎市では約1万戸が断水。18日早朝から自衛隊による給水が田尻地区などで行われ、大勢の住民が集まった。
 同地区の鈴木収吾さんは複数の給水容器を持参し、計50リットルの水を受け取った。「容器はもっと欲しかった。妻と息子家族の計7人分なので、あと2回は給水に来ないといけない」と話した。スーパーなどでは、容器の品切れも出始めているという。
 近所の藤井京子さん(75)も息子家族との6人暮らし。「(水が使えないと)トイレとお風呂が困る。浴槽にためた水をペットボトルでくんでトイレを流している。お風呂は隣町の(義理の)娘の実家に入りに行った」と語った。
 夫婦で農業を営む佐々木英雄さん(75)は、どこで行われるのか防災無線で聞き取れず、友人から話を聞いて給水に訪れた。「断水がいつまで続くのかも知らされていないので、心の目標ができない」とやるせなさを隠せない様子だった。
 勤務先で使う水をもらいに来たという会社員の女性(58)は、東日本大震災の教訓を生かし、「(水を節約するため)食器にラップを巻いて洗い物をしないようにするなど、工夫している」と明かした。
 東北新幹線の不通による影響も大きく、仙台駅周辺の高速バス乗り場には朝から多くの利用客が訪れた。JRバス東北は東京方面への便数を増やして対応。18日に運行した新宿駅と東京駅行きの15台は満席となった。東京から出張中の会社員山崎洋介さん(46)は「普段は新幹線で来ていたので、使えないと不便。週明けから別の仕事があるので日曜には戻りたい」と困った様子。「他のバスの空きも確認してみます」と足早に去って行った。(2022/03/18-19:01)

2022.03.18 19:01Nation

Many in Miyagi, Fukushima Still without Water, Power after Quake


Homes in parts of Miyagi and Fukushima prefectures remained without water and power on Friday following a powerful earthquake off northeastern Japan late Wednesday.
   At least 20,000 homes in Miyagi and homes in parts of five Fukushima municipalities were still left without running water.
   Around 200 homes in Miyagi and some 3,200 homes in Fukushima were still without power, Tohoku Electric Power Co. said.
   The quake has left three people dead in Miyagi and Fukushima and 180 others injured in 12 prefectures, according to the Fire and Disaster Management Agency
   In Osaki, Miyagi, where about 10,000 homes were without water, Self-Defense Forces troops set up water supply stations.

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