家屋の被害認定、民間が協力 担い手確保で生活再建早期に―内閣府
内閣府は、災害時に住民に発行する罹災(りさい)証明書の作成に必要な市町村の被害認定調査について、不動産鑑定士や保険会社など民間が担う体制づくりを進める。災害対応で不足しがちな調査人員を確保し、証明書の迅速な発行につなげる。被災者の早期の生活再建を後押しする狙いだ。
罹災証明書は、被災者から申請を受けた市町村が家屋の損害割合などを調査し交付する。被害認定の調査には多くの人手と時間を要するため、大規模災害時には十分な人員が確保できず、発行が遅れるケースがある。
全国には、民間から専門的な助言を受けるなど、速やかな被害認定に向けて協力体制を整えている自治体がある。内閣府は2022年度、こうした民間による協力や応援に関する実態の把握に乗り出すことにした。
都道府県や市町村などに、民間団体との協定の締結状況などを聞く。専門的な知見を持つ不動産鑑定士協会や土地家屋調査士会、災害時に損害状況を調べる保険会社といった民間による協力事例を収集。22年度中に分析結果を自治体に示し、民間と自治体が協力しやすい体制づくりを進めてもらう。
特に保険会社は、被災した契約者への保険金支払いで損害状況を調べることから、協力を得られる可能性がある。三井住友海上火災保険は昨年8月、千葉県市原、大阪府枚方両市と協定を締結。同社の損害調査結果を提供し、市の被害認定調査を効率化する。被災者にとっては保険金の請求と罹災証明書の発行に必要な調査を1回で完結できるメリットがある。(2022/02/03-07:06)
Japan Aims for Speedy Disaster Damage Appraisals
The Cabinet Office aims to establish a system under which local governments will work with the private sector to survey disaster-hit areas and appraise damage to homes speedily.
Speedier appraisals backed by real estate appraisers and nonlife insurers would enable municipalities to issue disaster damage certificates more quickly, allowing disaster victims to start rebuilding their lives earlier.
Currently, municipalities issue disaster damage certificates after receiving applications from residents in disaster areas and surveying damage to their homes.
As the surveys require large amounts of manpower and time, municipalities are often unable to issue certificates quickly due to personnel shortages.
Some municipalities already have arrangements to cooperate in disaster damage surveys and appraisals with the private sector.
最新ニュース
-
共栄学園、下北沢成徳が決勝へ=高校バレー
-
平田、一時はトップに=米男子ゴルフ
-
平田、3位に浮上=松山は42位で決勝Rへ―米男子ゴルフ
-
高速警備艇を供与=外務・防衛閣僚協議開催へ―日インドネシア首脳会談
-
鳥インフル、宮崎で2例目=3万羽処分
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕