東京高裁は「合憲」判断 昨年衆院選、1票の格差訴訟
「1票の格差」が最大2.08倍だった昨年10月の衆院選は投票価値の平等に反し違憲だとして、弁護士らのグループが11都県の選挙無効を求めた訴訟の判決が2日、東京高裁であり、三角比呂裁判長は「合憲」と判断し請求を棄却した。
昨年衆院選での1票の格差をめぐる訴訟で2件目の判決。1日の高松高裁判決は「違憲状態」としており、判断が分かれた。
三角裁判長は「憲法は投票価値の平等を求めているものの、絶対の基準ではない」と指摘。選挙制度の仕組みを決める国会に広範な裁量が認められているとの考えを示した。
その上で、過去の最高裁判決の趣旨に沿って、格差が2倍未満となるよう法律で定められたことなどに言及。国会の対応を「選挙制度の安定性を確保しつつ、漸進的な是正を図ったと評価できる」と述べた。
昨年衆院選で2倍を超えたのは29小選挙区に上ったが、その見込みが明らかになったのは選挙の約4カ月前だったことも踏まえ、「投票価値の不均衡は違憲の問題が生ずる程度の著しい不平等状態にあったとは言えない」と結論付けた。(2022/02/02-17:51)
Court Finds 2021 Lower House Election Constitutional
Tokyo High Court ruled Wednesday that the election for the House of Representatives, the lower chamber of parliament, on Oct. 31 last year was held constitutionally in terms of vote-value disparities.
Presiding Judge Hiro Misumi dismissed the plaintiffs' demand to annul the Lower House poll, in which the vote-value gap between the most and least populous single-seat constituencies stood at 2.08 times.
The ruling is the second handed down on a series of similar lawsuits filed by a group of lawyers.
Tuesday's ruling at Takamatsu High Court in Kagawa Prefecture, western Japan, concluded that the 2021 election was held in a state of unconstitutionality.
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