商社、駐在員退避急ぐ ウクライナ、現地従業員で事業継続
ロシア軍の増強で侵攻の懸念が高まるウクライナで、日本の総合商社が駐在員の国外退避を始めた。ウクライナでは、日本車や農業資材を販売する商社が多い。事業は現地従業員で継続するが、「先行きは不透明」（大手商社）と警戒を強めている。
ウクライナに進出する日本企業は、帝国データバンクの調べによると、１月時点で５７社。製造業のほか、商社など卸売業が多い。住友商事は２７日、家族連れで赴任している駐在員から順次、近隣国への退避を始めた。現地ではトヨタ自動車の高級車やコマツの建設機械を販売。農薬や農業資材も扱っている。
同じく日本車を販売する伊藤忠商事も、駐在員を国外退避させる準備に入った。他の大手商社も欧州内の別の拠点へ移動させるなど、不測の事態に備え始めた。（2022/01/27-17:51）
Japan Traders Rushing to Evacuate Expatriates from Ukraine
Japanese trading houses have started evacuating their expatriates from Ukraine amid growing concerns over Russia's possible invasion of the Eastern European country.
Many of the companies sell Japanese vehicles and products used in agriculture in Ukraine. They hope to continue their operations there by utilizing local employees.
"The outlook is uncertain," an official at a major trading house said.
As of January, 57 Japanese companies were operating in Ukraine, according to credit research company Teikoku Databank Ltd. They include manufacturers and wholesalers, such as trading companies.
On Thursday, Sumitomo Corp. started evacuating expatriates with their families to neighboring countries.
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