しらせ、昭和基地に接岸 物資輸送など本格化へ
【昭和基地=南極観測隊同行記者】南極観測船しらせ(酒井憲艦長)は19日、昭和基地に接岸した。第63次南極地域観測隊(牛尾収輝隊長)を乗せて日本を出発後、40日目で到着。基地への物資氷上輸送や燃料輸送を本格化させる。
しらせは現地時間の午前11時11分、東オングル島にある昭和基地沖約350メートルの定着氷に到着。接岸場所を見渡せる岩の上に62次越冬隊員と63次隊員計20人が集まり、往路の航行を終えた船に大きく手を振った。
62次越冬隊員の杉山玄己さん(25)=北海道大大学院=は「もう1年たったのかという感じ。引き継ぎや残りの仕事をしっかりこなしたい」とオレンジ色の船体を見つめた。
しらせは11月10日、神奈川・横須賀を出港。オーストラリアで補給し、海洋観測を行いながら昭和基地を目指した。往路の定着氷で行った砕氷航行「ラミング」は計610回。昨年は391回だった。
今後は雪上車を使った氷上輸送のほか、ホースでの燃料輸送を展開。観測隊の野外での設営作業や観測も本格化する。しらせは同基地を来年離れ、62次越冬隊と63次夏隊を乗せて、3月に日本に戻る予定。(2021/12/20-07:04)
Japan Icebreaker Shirase Reaches Showa Station in Antarctica
The Maritime Self-Defense Force icebreaker Shirase has reached Showa Station, Japan's Antarctic research facility.
Carrying members of the country's 63rd research expedition team, the ship arrived on fast ice some 350 meters off the coast of East Ongul Island where the base is located at 11:11 a.m. Sunday (8:11 a.m. GMT), 40 days since it left Japan.
Work to transport goods and fuel from the ship to the station will begin on a full scale shortly.
A total of 20 members of the 62nd and 63rd teams waved at the ship, which had completed its outward voyage, from the top of a huge boulder overlooking the coast.
"The year quickly went by," said 25-year-old Haruki Sugiyama of Hokkaido University, a member of the 62nd team.
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