大阪でビル火災、24人死亡 男の紙袋から出火か―放火殺人容疑で捜査本部・府警
17日午前10時20分ごろ、大阪市北区曽根崎新地の堂島北ビルで、「4階が燃えている」と通行人らから多数の通報があった。大阪市消防局によると、鉄筋コンクリート8階建ての4階部分約25平方メートルを焼き、約30分後にほぼ消し止められた。この火事で計28人が病院に搬送され、4階から救出された男性14人、女性10人の計24人の死亡が確認された。
ビル4階のクリニック「働く人の西梅田こころとからだのクリニック」を訪れた50~60歳ぐらいの男が、温風機付近に紙袋を置いて蹴り倒し、漏れ出た液体が引火したとの目撃情報があり、大阪府警は殺人と現住建造物等放火事件として天満署に捜査本部を設置。身元確認を急ぐとともに18日に現場検証を行い、詳しい出火原因などを調べる。男は病院に搬送され、重篤な状態という。ほかに2人が重い症状で、1人が軽傷。
捜査関係者によると、ビル火災の約30分前、大阪市西淀川区の民家で火災が発生。放火の疑いもあり、府警は紙袋を持ってきた男との関連を捜査している。民家火災はビル火災現場から西に約3.5キロ離れた場所で、すぐに消し止められ、けが人はいなかった。
府警によると、クリニックは心療内科や精神科などが専門。1人で来院した男は、エレベーターを降りてクリニックに入った直後に、床に紙袋を置いて蹴り倒したという。漏れ出た液体は可燃性だった可能性がある。
クリニックは原則予約で、この日の診療時間は午前10時からだった。当時、医師や患者ら数十人がいたという。
死亡が確認された24人は20~60代ぐらい。搬送された病院の一つによると、死因は一酸化炭素中毒とみられる。
ビルは1970年に建てられ、1~6階の床面積はそれぞれ約90平方メートル。大阪市消防局によると、2019年3月に行った定期検査では、消防設備に異常はなかった。
現場はJR大阪駅に近い「北新地」と呼ばれる繁華街の一角で、オフィスビルなどが立ち並ぶ地域。(2021/12/17-23:57)
Death Toll from Osaka Building Fire Rises to 24
The death toll from a fire at a building in the western Japan city of Osaka that happened Friday morning has risen to 24, according to the Osaka prefectural police.
The police established headquarters to investigate the incident, suspecting it to be an arson with murderous intent.
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