2019.12.04 09:13World eye
世界最大のいけにえ祭り、ネパールで開幕 前回は動物20万頭が犠牲に
【バリヤプールAFP=時事】ネパール辺境部の村で3日未明、世界最大のいけにえ祭りとして知られるヒンズー教の祭りが始まった。5年に1度開催されるこの祭りで、いけにえをやめようとする動きもあるが、信者たちは今回も多数の動物をいけにえにささげ始めた。(写真はネパールのバリヤプールで開幕したヒンズー教の祭りで、水牛がいけにえにささげられる様子を見つめる人々)
インドとの国境に近い村バリヤプールでは、厳重な警備態勢が敷かれる中、ヤギやネズミ、ニワトリ、豚、ハトなどのいけにえをささげる「ガディマイ祭り」が幕を開け、地元のとあるシャーマン(霊媒師)が、自らの体の5か所から採取した血をささげた。
サッカー場よりも広く、壁で囲まれた会場に水牛数千頭が集められ、鋭利な刀などを手にした殺処理係約200人が入場すると、興奮した信者たちは中の様子をひと目見ようと木に登った。
祭りの主催組織の一人はAFPに対し、「いけにえは今日始まった。私たちはこれを支持しないようにしていたが、人々はこの習わしに信仰を抱いており、ささげ物と一緒にここへやって来た」と話した。
力を象徴するヒンズー教の女神ガディマイをたたえる祭りを控えた数日間は、ネパール国内と隣国インドから集まった大勢の信者が、野外で寝泊まりをしながら祈りをささげた。
2014年に開催された前回の祭りでは、2日間でヤギやネズミなど推定20万もの動物が殺された。
だが2015年に寺院側が禁止令を出し、1年後にはネパールの最高裁判所も政府に対していけにえをやめさせるよう命じたことから、数世紀にわたって続いた習わしが終わりを迎えるとの期待が高まった。
一方で動物愛護活動家らは、政府当局も寺院側もこうした規則を履行できていなかったと指摘。インドの国境警備当局やボランティアはここ数日、許可を持たない業者や信者が国境を越えて運び出そうとしていた多数の動物を押収したものの、大量の移送を阻止することはできなかった。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2019/12/04-09:13)
インドとの国境に近い村バリヤプールでは、厳重な警備態勢が敷かれる中、ヤギやネズミ、ニワトリ、豚、ハトなどのいけにえをささげる「ガディマイ祭り」が幕を開け、地元のとあるシャーマン(霊媒師)が、自らの体の5か所から採取した血をささげた。
サッカー場よりも広く、壁で囲まれた会場に水牛数千頭が集められ、鋭利な刀などを手にした殺処理係約200人が入場すると、興奮した信者たちは中の様子をひと目見ようと木に登った。
祭りの主催組織の一人はAFPに対し、「いけにえは今日始まった。私たちはこれを支持しないようにしていたが、人々はこの習わしに信仰を抱いており、ささげ物と一緒にここへやって来た」と話した。
力を象徴するヒンズー教の女神ガディマイをたたえる祭りを控えた数日間は、ネパール国内と隣国インドから集まった大勢の信者が、野外で寝泊まりをしながら祈りをささげた。
2014年に開催された前回の祭りでは、2日間でヤギやネズミなど推定20万もの動物が殺された。
だが2015年に寺院側が禁止令を出し、1年後にはネパールの最高裁判所も政府に対していけにえをやめさせるよう命じたことから、数世紀にわたって続いた習わしが終わりを迎えるとの期待が高まった。
一方で動物愛護活動家らは、政府当局も寺院側もこうした規則を履行できていなかったと指摘。インドの国境警備当局やボランティアはここ数日、許可を持たない業者や信者が国境を越えて運び出そうとしていた多数の動物を押収したものの、大量の移送を阻止することはできなかった。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2019/12/04-09:13)
2019.12.04 09:13World eye
Nepal's mass animal slaughter begins despite outcry
Hindu worshippers began killing thousands of buffalo Tuesday in reputedly the world's biggest animal sacrifice, held every five years in a remote corner of Nepal, despite efforts to end the bloodshed.
The Gadhimai Festival kicked off in the early hours amid tight security, with the ceremonial slaughter of a goat, rat, chicken, pig and a pigeon. A local shaman then offered blood from five points of his body.
Some 200 butchers with sharpened swords and knives then walked into a walled arena bigger than a football field that held several thousand buffalo as excited pilgrims climbed trees to catch a glimpse.
The sacrifices have begun today... We had tried not to support it but people have faith in the tradition and have come here with their offerings, Birendra Prasad Yadav from the festival organising committee told AFP.
Thousands of worshippers from Nepal and neighbouring India have spent days sleeping out in the open and offering prayers ahead of the event in Bariyarpur village, close to the Indian border.
I believe in the goddess. My mother had asked her for the good health of my son, one of them, Rajesh Kumar Das, 30, told AFP, holding a goat in his hand.
An estimated 200,000 animals ranging from goats to rats were butchered during the last two-day Gadhimai Festival in 2014, held in honour of the Hindu goddess of power.
Many were hopeful the centuries-old tradition would end after the temple authorities announced a ban in 2015 and Nepal's supreme court directed the government to discourage the bloodshed a year later.
But animal rights activists say both government agencies as well as temple committees have failed to implement these rulings.
Indian border authorities and volunteers have in recent days seized scores of animals being brought across the frontier by unlicensed traders and pilgrims, but this has failed to stop the flow.
According to legend, the first sacrifices in Bariyarpur were conducted several centuries ago when goddess Gadhimai appeared to a prisoner in a dream and asked him to establish a temple to her.
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