外食、相次ぎ通常営業　居酒屋は慎重姿勢―時短要請解除で

　東京や大阪など５都府県で２５日、飲食店に対する営業時間の短縮要請が解除されたことを受け、外食大手チェーンの間では延長する動きが広がった。ただ、新型コロナウイルス感染再拡大への不安は根強く、客足が元に戻るかは不透明だ。居酒屋などでは慎重に判断するケースもあり、対応が分かれている。
　ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーン「すき家」で２４時間営業を再開し、ファミリーレストラン「ココス」も深夜・未明まで店を開ける。日本マクドナルドも順次、通常通りの営業に戻すという。すかいらーくホールディングスは、「ガスト」などの営業時間を１０月中は午後１０時半まで延長し、１１月以降は同１１時半までの通常営業とする予定だ。
　一方、サッポロライオンは、ビアホール「銀座ライオン」の営業時間を延長するものの、通常より早く店を閉める。「テレワークの普及などで仕事帰りに立ち寄る人が少なくなっており、様子を見る必要がある」（広報）と判断した。
　居酒屋「ミライザカ」を展開するワタミも営業時間は延長するが、通常には戻さない方針だ。鳥貴族ホールディングスは延長するが、「午後１１時か午前０時までの営業が多い」（広報）。コロナ禍前は午前１時、同２時まで営業している店もあったという。
　サイゼリヤは多くの店舗で、午後１０時までの営業とする。堀埜一成社長は「コロナによって時短営業を行い、深夜時間帯でものすごいコストを使っていたことに気付いた」と語る。これまで当たり前だった飲食店の深夜営業が、コロナ禍を契機に変容する可能性もある。（2021/10/25-20:24）

An increasing number of Japanese restaurant chain operators extended operating hours at their outlets on Monday, when COVID-19 restrictions were fully lifted for operations at eateries in the Tokyo metropolitan area and the western prefecture of Osaka.
   But it is uncertain whether the restaurants in Tokyo, the neighboring prefectures of Saitama, Chiba and Kanagawa and Osaka will see the number of customers recover amid persistent concerns over a resurgence of novel coronavirus infections. Also, some "izakaya" eateries are cautious about resuming regular operations.
   Zensho Holdings Co. restarted 24-hour operations at its "gyudon" beef-on-rice restaurant chain Sukiya. Its Coco's restaurant chain will open until late at night.
   McDonald's Holdings Co. (Japan) plans to return its outlets' operations to normal in stages, it said.
   Skylark Holdings Co. will extend operating hours at restaurants under the Gusto brand and other outlets until 10:30 p.m. through the end of this month and until 11:30 p.m., the closing time before the COVID-19 outbreak, from next month.