多様性認め、他者と共有を 若者と対話、東京ドームでミサ―ローマ教皇
来日中のフランシスコ・ローマ教皇は25日昼、東京都内で若者との集いに参加した。夕方には、東京ドームで大規模ミサを実施。日本の若者らに対し、多様性の尊重や他者に手を差し伸べることの大切さを説いた。
教皇は文京区にある東京カテドラル聖マリア大聖堂で開かれた「青年との集い」で、若者3人からいじめや差別に遭った経験などを聞いた。出席した約900人の若者を前に、いじめ問題に関し、「いじめる側こそ本当は弱虫だ」と強調。「同級生や友人の間で立ち上がり、『あなたがしているのはひどいことだ』と言う以上に、いじめに対抗する強力な武器はない」とみんなで声を上げるよう呼び掛けた。
日本をはじめ競争力や生産性を重視する現代社会について、「物質的に豊かでも孤独の奴隷になっている人が多い」と指摘。「最も重要なことは何を手にしたかではなく、それを誰と共有するかだ」と述べ、他者と分かち合うよう訴えた。
教皇はその後、東京ドームに移動し、詰め掛けた約5万人の信徒らを前に、大規模ミサを執り行った。「パパモービレ」と呼ばれる専用車に乗って教皇が登場すると、大歓声がこだました。(2019/11/25-19:41)
Pope Francis Tells Japanese Youth to Respect Diversity
Visiting Pope Francis preached the importance of respecting diversity and helping others at a meeting with young people in Tokyo on Monday.
In the gathering at St. Mary's Cathedral in the Japanese capital, the pope heard stories from three young people who had experienced bullying or discrimination.
Bullies are wimps, the pope said. There is no stronger weapon against bullying than standing up with classmates and friends and saying that bullying is bad, he added.
Regarding the value modern society places on competitiveness and productivity, the pope said many people have become slaves to loneliness even if they are rich in material terms.
The most important thing is not what have been obtained but with whom they are shared, the pope said.
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