2019.11.22 09:02World eye
国連専門家、米の移民関連子ども拘束数を過大発表 誤り認め謝罪
【ジュネーブAFP=時事】国連報告の作成を主導した独立専門家が、移民に関連して米国で拘束されている子どもの数を過大に発表していたとして謝罪した。(写真は資料写真)
国連独立専門家のマンフレッド・ノバク氏は18日、ジュネーブでの記者会見で、米国では移民に関連して10万人を超える子どもが拘束されていると説明した。しかし、数字は現在ではなく2015年のものだった上、一時点の総数ではなく、年間の累積人数だった。
AFPをはじめ多くのメディアは、発表の誤りが明らかになったことを受けて記事の取り下げを余儀なくされた。ソーシャルメディア上では取り下げを受けて激しい批判が起こり、ドナルド・トランプ米大統領の支持者らは、政権の移民政策を中傷するために記事が意図的に使われたと非難の声を上げた。
ノバク氏は「自由を奪われた子どもに関する国連グローバル調査」を主導した後、国連総会の委託で800ページの報告書を起草。会見はこの報告書を発表するために行われた。
席上、ノバク氏は「全体的に見て、親と一緒だった子どもと大人の同伴がない子どもや未成年者の合計で、米国は特に数が多い国だ。米国では10万人を超える子どもたちが移民関連の拘束下にある」と述べた。
AFPは数字の大きさを懸念し、ノバク氏に確認を要請したが、同氏は自身が挙げた数字が正しいと繰り返し主張。「現時点で収容されている総数は10万3000人だ」と述べた上、この値は入手可能な最新の公式データと「非常に信頼できる」追加の情報源に基づいた「控えめ」な推計だと説明した。
しかし国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は翌日、ノバク氏の発言には「ある程度、誤解された部分がある」との声明を発表した。
OHCHRによると、同氏が言及したデータは実際にはバラク・オバマ政権時代の2015年にまとめられたもの。人数は同年中に拘束された子どもの累計で、一時点での総数ではなかった。
AFPが改めて説明を求めると、ノバク氏は「これが通年のデータであること」などを、「もっと明確にすべきだった」と認め、「明らかな誤解があった(中略)申し訳ない」と謝罪した。
AFPは、元の記事の根拠が全面的に誤っていたと判断し、取り下げを決めた。
2018年10月から2019年9月までを対象とする米税関・国境警備局の公式集計によると、期間中に国境で逮捕された同伴者のない子どもは7万6020人だった。同局の統計では、子どもか成人かにかかわらず親族と一緒に逮捕されたグループは「家族」としてカウントされる。期間中には47万3682家族が逮捕された。
どちらの数字も累計で、現時点で拘束されている人数を表すものではない。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2019/11/22-09:02)
国連独立専門家のマンフレッド・ノバク氏は18日、ジュネーブでの記者会見で、米国では移民に関連して10万人を超える子どもが拘束されていると説明した。しかし、数字は現在ではなく2015年のものだった上、一時点の総数ではなく、年間の累積人数だった。
AFPをはじめ多くのメディアは、発表の誤りが明らかになったことを受けて記事の取り下げを余儀なくされた。ソーシャルメディア上では取り下げを受けて激しい批判が起こり、ドナルド・トランプ米大統領の支持者らは、政権の移民政策を中傷するために記事が意図的に使われたと非難の声を上げた。
ノバク氏は「自由を奪われた子どもに関する国連グローバル調査」を主導した後、国連総会の委託で800ページの報告書を起草。会見はこの報告書を発表するために行われた。
席上、ノバク氏は「全体的に見て、親と一緒だった子どもと大人の同伴がない子どもや未成年者の合計で、米国は特に数が多い国だ。米国では10万人を超える子どもたちが移民関連の拘束下にある」と述べた。
AFPは数字の大きさを懸念し、ノバク氏に確認を要請したが、同氏は自身が挙げた数字が正しいと繰り返し主張。「現時点で収容されている総数は10万3000人だ」と述べた上、この値は入手可能な最新の公式データと「非常に信頼できる」追加の情報源に基づいた「控えめ」な推計だと説明した。
しかし国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は翌日、ノバク氏の発言には「ある程度、誤解された部分がある」との声明を発表した。
OHCHRによると、同氏が言及したデータは実際にはバラク・オバマ政権時代の2015年にまとめられたもの。人数は同年中に拘束された子どもの累計で、一時点での総数ではなかった。
AFPが改めて説明を求めると、ノバク氏は「これが通年のデータであること」などを、「もっと明確にすべきだった」と認め、「明らかな誤解があった(中略)申し訳ない」と謝罪した。
AFPは、元の記事の根拠が全面的に誤っていたと判断し、取り下げを決めた。
2018年10月から2019年9月までを対象とする米税関・国境警備局の公式集計によると、期間中に国境で逮捕された同伴者のない子どもは7万6020人だった。同局の統計では、子どもか成人かにかかわらず親族と一緒に逮捕されたグループは「家族」としてカウントされる。期間中には47万3682家族が逮捕された。
どちらの数字も累計で、現時点で拘束されている人数を表すものではない。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2019/11/22-09:02)
2019.11.22 09:02World eye
UN expert apologises for faulty figure on children in US migration detention
An independent UN expert has apologised for misspeaking during a news conference in Geneva this week, correcting his claim that more than 100,000 children were being held in migration-related US detention.
AFP and a range of other media outlets were forced to retract their stories after it became clear that the expert had mistakenly presented four-year-old cumulative figures as if they were the current total number of migrant children in US detention.
The retractions sparked outcry on social media, with charges from supporters of US President Donald Trump that the stories had been intentionally used to smear the current administration's migration policies.
Manfred Nowak, who led the UN Global Study on Children Deprived of Liberty, told journalists Monday during a presentation of the report that the US had among the highest number of children in migration-related detention.
In terms of overall, and now I am talking about children with their parents or unaccompanied children or minors, the United States is one of the countries with the highest numbers. We have more than 100,000 children in migration-related detention in the United States of America, he said.
Concerned that the number sounded high, AFP contacted the expert, who was mandated to draft the nearly 800-page report by the UN General Assembly, to ask him to confirm it.
In that conversation, Nowak confirmed several times that he stood by the figure, telling AFP that the total number currently detained is 103,000, adding that this conservative assessment was based on the latest available official data as well as very reliable additional sources.
But a day later, the UN human rights office issued a statement saying Nowak's comment had been to some extent misunderstood.
The statement claimed that the expert was actually referring to data compiled by the UN refugee agency for 2015, during the presidency of Barack Obama.
And it also said the figure was a cumulative number of migrant children held in detention at any point during that year, and not the number of children held at one time.
AFP once again reached out to Nowak for an explanation, and he acknowledged that I should have made it clearer that this is an annual data and it is already three years old.
There was obviously a misunderstanding and I am also happy to apologise for that... I am sorry for that.
When contacted by AFP, the UN rights office declined to comment.
Determining that the entire premise for its original story was faulty, AFP decided to kill it.
According to official data from the US Customs and Border Patrols, 76,020 unaccompanied children and 473,682 family units -- which refers to either children or adults arriving with a member of their family -- were apprehended at the border between October 2018 and September 2019.
These figures are cumulative and do not reflect how many people are currently in detention.
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