バッハ氏散策「不要不急」? 丸川担当相にも強い批判―専門家「政府の責任逃れだ」
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が東京五輪閉幕翌日、東京・銀座を散策する姿が目撃され、物議を醸している。緊急事態宣言対象地域では不要不急の外出の自粛が求められるが、「不要不急かは本人が判断すべきだ」と発言した丸川珠代五輪担当相に対しても、インターネット交流サイト(SNS)で強い反発の声が上がる。
複数の目撃者によると、バッハ氏は9日午後4時ごろ、警護を受けながらポロシャツ姿で銀座を歩いていた。通行人の写真撮影の求めに応じ、周辺には人だかりができた。
これについて、丸川氏は10日の会見で、「不要不急かはご本人が判断すべきものだ」と発言。加藤勝信官房長官も「既に入国後15日を経過している」と述べ、問題視しなかったが、ツイッター上では「国民には自粛を求めているのに特別扱いか」「帰省も旅行も飲み会も問題ないというメッセージではないか」などと批判が相次いだ。
政治評論家の有馬晴海氏は「政府として外出自粛を求めるべきなのに、バッハ氏個人の問題にして責任を回避している」と批判。「『みんなで頑張れば緊急事態宣言が解除できる』というメッセージを打ち出す必要があったのに、逆効果になった」と語った。(2021/08/11-18:22)
IOC Bach's Stroll in Tokyo Draws Controversy
International Olympic Committee President Thomas Bach's stroll in Tokyo earlier this week amid a COVID-19 state of emergency is becoming the subject of controversy.
Bach, wearing a polo shirt, was seen strolling with bodyguards in the Japanese capital's Ginza shopping district Monday afternoon. He allowed people to take a picture with him, creating crowds, according to witnesses.
His stroll came a day after the closing of the Tokyo Olympics while people were asked not to go out for nonessential purposes due to the rapid spread of the coronavirus.
Japanese government officials took the matter lightly.
Olympics minister Tamayo Marukawa said Tuesday that it is up to people themselves to determine whether it is essential or not.
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