東京に4回目の緊急事態宣言 首相「先手で予防的措置」―五輪、1都3県は無観客
政府は8日夕、新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・菅義偉首相)の会合を開き、東京都に4回目となる緊急事態宣言の発令を決めた。沖縄県への宣言と首都圏3県、大阪府への「まん延防止等重点措置」は延長する。期間はいずれも12日から8月22日まで。宣言下で行われる東京五輪(7月23日~8月8日)は首都圏1都3県で全会場の無観客開催が決まった。
東京は感染再拡大が止まらず、お盆休みも含めた対策強化が必要と判断した。首相は8日夜、首相官邸で記者会見し、東京への宣言発令について「再度感染拡大を起こすことは絶対に避けなければならない。先手先手で予防的措置を講ずる」と説明。「国民にさまざまな負担をかけることは、大変申し訳ない思いだ」と述べる一方、ワクチンの効果などを見極めた上で宣言を「前倒しで解除することも判断する」と語った。
東京五輪に関し「全人類の努力と英知で難局を乗り越えていけることを東京から発信したい」と強調。「安心安全な大会を成功させ、歴史に残る大会を実現したい」と表明した。
宣言下では、プロ野球などの大規模イベントは、人数上限5000人かつ収容率50%の制限があり、午後9時までの時間短縮も求められる。これを踏まえ、政府や大会組織委員会、東京都、国際オリンピック委員会(IOC)などによる5者協議や関係自治体との協議会が8日夜に開かれ、東京都と埼玉、千葉、神奈川3県での全会場の無観客開催で合意した。
宣言対象の東京と沖縄では、飲食店に対して酒類提供停止と午後8時までの営業時間短縮を要請する。重点措置の区域でも酒類提供を原則停止とし、知事の判断で緩和できるようにする。首相は「(要請に応じる)飲食店に対しては協力金を事前に支払うことを可能とする」と語った。
一方、北海道、愛知、京都、兵庫、福岡の5道府県に適用中の重点措置は7月11日をもって解除する。(2021/07/09-00:12)
Suga Govt Decides to Put Tokyo under 4th COVID-19 Emergency
Japanese Prime Minister Yoshihide Suga's administration decided on Thursday to put Tokyo under a state of emergency over the COVID-19 pandemic for a fourth time, with the forthcoming Tokyo Olympics increasingly likely to be held without spectators, in principle.
The fresh state of emergency will be in place from Monday through Aug. 22, while the Olympics are slated to take place from July 23 to Aug. 8.
The government made the decision at a meeting of its Novel Coronavirus Response Headquarters, headed by Suga, on Thursday evening.
The move comes as the government finds it necessary to take tougher measures against the pandemic, including in the Bon summer holiday period in August, in light of the continuing rise in the daily number of new COVID-19 cases in Tokyo.
Tokyo is currently placed in the pre-emergency stage after its third state of emergency was lifted at the end of June 20.
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