経団連前会長の中西宏明氏死去 リンパ腫で療養中、75歳―日立の構造改革に尽力
経団連の前会長で日立製作所社長、会長を務めた中西宏明(なかにし・ひろあき)氏が6月27日午前8時8分、リンパ腫のため東京都内の病院で死去した。75歳だった。横浜市出身。
日立が1日発表した。葬儀は近親者のみで済ませた。喪主は妻明美(あけみ)さん。後日、日立主催のお別れの会を開くが日時は未定。
中西氏は2018年5月、第14代の経団連会長に就任。新卒学生らの就職・採用活動ルール見直しで経済界をリードするなど大きな存在感を示した。19年5月にリンパ腫のため入院。同年9月に職務に復帰したが、20年7月にリンパ腫が再発して再入院した。その後、病院で治療を受けながらオンラインで業務を続けていたが、今年4月に再々発の恐れが判明。任期途中で会長を辞任し、療養に専念していた。
1970年東大工学部卒業後、日立製作所に入社。専務、副社長を経て子会社トップに就いた後、リーマン・ショック後の経営立て直しのため09年に日立本体に復帰。10年に社長に就任し構造改革を断行し、日立出身者として初めて経団連会長に就いた。
会長就任後は、経団連が長年にわたり「指針」を定めてきた大学新卒者らの就職・採用活動のルール廃止を宣言し、春の一括採用に偏ってきた新卒採用の変革に取り組んだ。
また、デジタル技術で既存制度の変革を目指すデジタルトランスフォーメーション(DX)の社会全体での推進を提唱。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、感染防止対策と経済再生の両立に取り組み、20年11月には持続可能な資本主義を目指し、経団連の新たな成長戦略を取りまとめた。(2021/07/01-18:54)
Hiroaki Nakanishi, Ex-Keidanren Chairman, Dies at 75
Hiroaki Nakanishi, former chairman of the Japan Business Federation, or Keidanren, died at the age of 75 on Sunday, it was learned Thursday.
Nakanishi resigned as head of the largest Japanese business group on June 1 to concentrate on treatment for his illness after a possible relapse of his lymphoma was found in April.
He was appointed as the 14th Keidanren chairman in May 2018. In May 2019, however, he was hospitalized for lymphoma. After returning to duty in September that year, he was hospitalized again in July 2020.
While in office, Nakanishi took the initiative including in revising rules for recruiting new graduates.
He also served as president and chairman of major Japanese electronics and machinery maker Hitachi Ltd. .
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