北大教授、釈放され帰国 「機密資料を収集」北京で拘束
【北京時事】9月に北京を訪問中、中国当局に拘束された北海道大の岩谷將教授(42)が釈放され、15日に日本に帰国した。中国外務省は同日、拘束した理由を、国家機密に関わる資料を収集し、中国の刑法と反スパイ法に違反した疑いと説明した。菅義偉官房長官は同日の記者会見で、同教授の帰国を確認するとともに、「健康上特段の問題はない」と述べた。
岩谷教授は中国の近現代史が専門で、防衛省防衛研究所や外務省で勤務した経験がある。中国政府のシンクタンクである中国社会科学院の招待に応じて訪中した際に拘束されたことが、先月18日に判明した。
中国外務省の耿爽副報道局長は15日の記者会見で、中国の国家安全担当部門が9月8日、岩谷教授が宿泊していたホテルで、国家機密に関わる資料を押収したと説明。同教授が「罪を認めた」ため、法律の規定に基づき「教育訓戒」処分と始末書提出を命じた上で「保釈した」と明らかにした。
同教授の拘束をめぐっては、安倍晋三首相が先月23日に中国の王岐山国家副主席、今月4日に李克強首相とそれぞれ会談した際に、前向きな対応を強く要求。中国側は、来月の安倍首相の訪中や来春の習近平国家主席の訪日を控え、日中関係に配慮して早期釈放に踏み切った可能性がある。(2019/11/15-19:16)
Detained Japanese Professor Returns from China
A Japanese university professor who was detained during a trip to Beijing in September has been freed and returned to Japan on Friday.
The Hokkaido University professor, Nobu Iwatani, 42, had been taken into custody by Chinese authorities on suspicion of gathering and possessing documents related to China's state secrets in violation of the country's criminal and antiespionage laws, the Chinese Foreign Ministry said.
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