オバマ氏の抱擁で「人生変わった」 被爆者の森重昭さん、活動広がる
オバマ元米大統領は2016年5月27日、現職大統領として初めて被爆地・広島を訪れた際、平和記念公園での演説後に高齢の男性被爆者を抱き寄せた。会社員をする傍ら、約40年間米兵捕虜の被爆死を研究してきた森重昭さん(84)だ。森さんはこの5年間を振り返って「原爆の投下、そしてオバマ大統領の訪問で、人生が変わった」と語る。
オバマ氏は演説で、森さんのこれまでの取り組みを紹介。両者の抱擁のシーンは世界中に伝えられ、森さんは一躍「時の人」になった。その後は「今まで僕が話しても誰も相手にしなかったが、たくさん講演の機会をもらうようになった」。ニューヨークの国連本部で話をしたこともある。
核兵器廃絶への道のりは、核保有国を含む主要国の指導者らの取り組みが注視されがちだ。しかし、森さんは「世界中の一人一人が決意して力を合わせれば、核廃絶は絶対成功できる」と確信している。だからこそ、オバマ氏との抱擁で広がった活動の機会を生かし「平和や核廃絶がいかに大切かをできるだけ伝えたい」と話した。(2021/05/26-07:16)
5 Years On: A-Bomb Survivor Gained Influence after Hug with Obama
Shigeaki Mori, who survived the 1945 U.S. atomic bombing of Hiroshima, said that a hug from former U.S. President Barack Obama five years ago gave him extra leverage to call for peace and the elimination of nuclear weapons.
Obama traveled to Hiroshima on May 27, 2016, becoming the first sitting U.S. president to visit the atomic-bombed western Japan city. After giving a speech at Hiroshima Peace Memorial Park, Obama gave Mori a hug.
"My life was changed by the atomic bombing and Obama's visit," Mori, 84, said.
While working as a corporate employee, Mori spent some 40 years researching U.S. prisoners of war who died due to the Aug. 6, 1945, atomic bombing.
Obama mentioned Mori's efforts during his speech. The scene of the two hugging spread across the world.
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