「地域の良好な関係」評価=カジノ基本方針案を公表-観光庁
観光庁は4日、カジノを含む統合型リゾート(IR)設置に向け、IR実施法に基づく基本方針案を公表した。IRを設置できる区域を国が認定する際の審査基準を示しており、「地域で良好な関係が構築されていること」などが盛り込まれた。自治体が国に認定を申請する期間は「検討中」として明らかにせず、具体的な開業時期には触れなかった。
同日から来月3日までパブリックコメントを実施し、来年7月までに正式決定する。誘致を目指す自治体は基本方針を踏まえ、IR事業者の選定基準などを定めた実施方針を策定。その後、自治体と事業者で区域整備計画をまとめ、国が認定すれば全国で最大3カ所にIR設置が認められる。
基本方針案では、事業運営の能力・体制など5項目を審査の評価基準に掲げ、地域との良好な関係構築のほか、IR事業者の能力や財務面での安定性を求めた。また、観光や地域経済への効果、カジノによる犯罪発生やギャンブル依存といった有害な影響への対策を重視する考えを打ち出した。(2019/09/04-19:32)
Japan Drafts Basic Policy on Casino Resorts
The Japan Tourism Agency on Wednesday unveiled a draft basic policy on the introduction of up to three casino-featuring integrated resorts across the country.
The draft policy sets criteria for designating IR districts, requiring "good relations" with local communities and financial stability of IR operators.
Priorities are placed on IRs' positive effects on regional economies and tourism, and measures to combat possible negative implications such as rises in gambling addiction and crimes.
The government aims for the opening of IRs in the mid-2020s. But the draft does not include more details about the schedule.
The agency will accept public comments on the draft until Oct. 3, planning to formally adopt a basic policy by July next year.
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