第一生命、AIで不正予兆把握 金銭不祥事の再発防止―稲垣社長インタビュー
第一生命保険の稲垣精二社長は9日までにインタビューに応じ、2021年度上半期をめどに、顧客の契約情報を人工知能(AI)で分析する仕組みを導入する考えを明らかにした。大量の契約の中から不正につながる予兆を把握し、営業職員による金銭不正取得問題の再発を防ぐのが狙い。
同社では昨年来、元女性営業職員による計19億円超の不正取得など不祥事が相次いで発覚している。稲垣氏は「金銭関係の不祥事は撲滅する固い決意で取り組む」と強調した。
職員の活動状況や、顧客の契約内容といった膨大なデータをAIで分析。不正の予兆となりかねない情報を把握した場合、社内調査などを行った上で、会社から顧客に直接連絡するなどの対応を行う。運用開始に向け、現在実証実験を重ねているという。
また、20~30代の若年層に向け、全ての手続きがスマートフォン上で行える保険商品を拡充する方針も表明した。子どもの頃からインターネットが身近な「デジタルネーティブ」世代向けに、少額の保険料で加入できる商品を中心に展開する。
稲垣氏は「顧客のニーズに合う商品をデジタル空間で販売する。まずは第一生命のファンになってほしい」と意気込みを示した。(2021/05/10-07:10)
INTERVIEW: Dai-chi Life to Introduce AI to Detect Irregularities
Dai-ichi Life Insurance Co. plans to introduce an artificial intelligence system to analyze massive amounts of customer contract information with a view to detecting signs of irregularities, President Seiji Inagaki said in a recent interview.
Through the system's introduction, planned for around the first half of fiscal 2021, which started last month, the life insurer hopes to prevent a recurrence of fraudulent acquisitions of money by sales staff, Inagaki said.
最新ニュース
-
米大使、日米関係「強固」=USスチール買収問題でも
-
党員票の比重増要求相次ぐ=自民青年局が総裁選見直し議論
-
通常国会24日召集=自民、野党へ伝達
-
インフル患者が過去最多=現行統計開始の99年以降―厚労省
-
久元神戸市長、災害対策「想定外を想定内」に=時事通信インタビュー
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕