南極に半世紀前のコーラ缶 観測隊持ち込み、帰国祝い式典
南極大陸へ50年以上前に持ち込まれた缶入りコーラとガムが、南極観測隊の越冬隊に発見され、国立極地研究所(東京都立川市)で15日、半世紀を経た日本への帰還を祝う式典が開かれた。
発見されたのは、1965年に缶入りとしては国内で初めて発売されたコカ・コーラと、60年に発売されたロッテのクールミントガム。いずれも50年以上前に当時の南極観測隊が持参した食料の一部で、2020年9月に越冬隊が昭和基地近くで発見し、今年2月に持ち帰った。
日本コカ・コーラによると、発見されたのは缶切りで開けるタイプのもので、同社に現物は残っていない。社員らに公開後、米ジョージア州のコカ・コーラ博物館での展示を検討している。
クールミントガムの包装紙には当時から、南極のペンギンがあしらわれている。ロッテによるとペンギンのデザインは、社会貢献事業として1956年、ビタミンやミネラルなどを特別配合したガムを観測隊に寄贈したことがきっかけになったという。
式典では、発見した第61次南極地域観測隊の青山雄一越冬隊長(50)が、缶とガムを両社の担当者に手渡した。青山さんは終了後、「良い状態で発見されるのはすごいこと。隊員も興奮していた」と話した。(2021/04/15-14:30)
Japan Hails Return of Coca-Cola Frozen in Time in Antarctica
The National Institute of Polar Research on Thursday celebrated the return to Japan of canned Coca-Cola and chewing gum found in Antarctica after more than half a century on the continent.
Researchers held a ceremony for the return of the items, discovered by the wintering party of the Japanese Antarctic Research Expedition last September, at the institute's Tachikawa campus in Tokyo.
The team discovered Coca-Cola, whose first canned version in Japan went on sale in 1965, and Lotte Co.'s Cool Mint gum, released in 1960, near Showa Station, the country's Antarctic research base.
Both items, believed to have been brought to the southernmost continent by researchers over 50 years ago, were sent back to Japan in February this year.
The recovered can requires a can opener to drink from it, Coca-Cola (Japan) Co. said, adding that no such old can is kept at the company.
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