1、3号機格納容器の水位低下 福島第1原発、地震の影響か
東京電力は19日、福島第1原発1号機と3号機で格納容器内の水位が数十センチ低下したと発表した。水位低下は1日数センチ程度のペースで続いているという。原子炉への注水や、溶け落ちた核燃料(デブリ)の冷却は維持されており、東電は外部への放射能の影響はないとしている。
13日には福島県沖を震源とする最大震度6強を記録した地震が発生。東電は「以前から配管などに損傷が見られ、損傷箇所が拡大した可能性もある」との見方を示した。
同原発では、格納容器底部にあるデブリを冷却するため、毎時3トンの注水が継続されている。格納容器の損傷箇所から原子炉建屋に水が漏れているが、地震前は1号機では底部から約1.9メートル、3号機では約6.3メートルの水位が保たれていた。
東電によると、18日午後11時ごろ、運転員が1号機の水位低下を確認。1号機で40~70センチ、3号機で約30センチ低下したとみられる。
過去のデータを調べたところ、1号機は15日ごろから、3号機は14日ごろから水位の低下傾向が始まったとみられることが分かった。
東電は水位の低下幅について、昨年実施した注水停止の試験で低下した量と変わらないと説明。水位の監視を継続しながら、必要に応じて注水量を増やすなどの対策を取るとしている。
冷却水は大半を循環させて使っているが、注水量が増えると放射能汚染水も増加。浄化後の処理水のタンク保管量にも影響する可能性がある。(2021/02/19-22:02)
Water Levels at Fukushima Reactor Containers Falling
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc. said Friday that the water levels in the containment vessels for the No. 1 and No. 3 reactors at its disaster-crippled Fukushima No. 1 nuclear power plant have fallen by tens of centimeters.
The water levels continue falling by several centimeters a day, according to TEPCO.
The event has no radiation impact outside of the plant's premises, the company said, noting that water injection into the reactors and operations to cool melted nuclear fuel debris at the bottom of the containment vessels are continuing.
The plant in Fukushima Prefecture, northeastern Japan, was heavily damaged by the March 2011 powerful earthquake and tsunami.
On Saturday last week, an earthquake hit northeastern regions, measuring upper 6, the second-highest level on the Japanese seismic intensity scale, in some areas in Fukushima. Existing damage to piping and other parts of the containment vessels may have expanded as a result of the temblor, TEPCO officials said.
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