放射熱で次々延焼か=沖縄・首里城炎上、消防隊近づけず-実況見分開始
那覇市の世界遺産、首里城跡に復元された首里城正殿がほぼ全焼した火災で、火元とみられる正殿から、放射熱によって北殿や南殿に次々と延焼した可能性があることが1日、消防関係者への取材で分かった。木造の正殿から出る放射熱は非常に高温で、消防隊も一時近づけなかったといい、消防は延焼が拡大した一因とみて調べている。
沖縄県警と那覇市消防局は同日午前、火災現場の実況見分を行い、火元の特定や火が燃え広がった原因などを調べた。消防局は、収蔵する文化財などの状況も調査した。
放射熱は、遠赤外線の熱線により直接伝わる熱。消防局によると、木造の建物は、燃焼すると非常に高い温度の放射熱を出すという。今回の火災では、熱中症で搬送される消防隊員もおり、現場に出向いた島袋弘樹局長は「正殿前で消火活動していた隊員はいったん退かざるを得なかった」と述べた。
関係者によると、正殿から発した放射熱は、高温のエネルギーで隣接する北殿、南殿に伝わり延焼。北東から吹いた風も延焼拡大の一因となった。火災に気付いた警備員が使用した消火器では歯が立たず、島袋局長は「屋内外に設置された消火栓や放水銃を使っても対応できなかったのではないか」と指摘した。(2019/11/01-11:59)
On-Site Probe Conducted at Fire-Hit Shurijo in Okinawa
A day after a fire ravaged Shurijo, part of a UNESCO World Heritage site in Naha, Okinawa Prefecture, police and firefighters started an on-the-spot investigation on Friday to find out the cause of the blaze.
The city fire department also inspected cultural properties stored at the castle.
The fire, which apparently started at the wooden Seiden main hall, spread to the adjacent concrete Hokuden and Nanden halls, possibly due to thermal radiation, fire department sources said.
Wooden structures emit thermal radiation of very high temperatures when burned, according to the sources.
During the efforts to put out the fire, a firefighter was taken to hospital due to heatstroke.
最新ニュース
-
FA権行使の木下は残留=プロ野球・中日
-
「年3000億ドル」合意できず=途上国支援、交渉難航―COP29
-
台湾監督、先発変更を謝罪=野球プレミア12
-
日本、1位で決勝進出=24日、連覇懸け台湾戦―野球プレミア12
-
日本勢、決勝進出ならず=バドミントン
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕