2025-04-15 20:36

法人化法案、修正求める決議=独立性確保に懸念―学術会議総会

 日本学術会議(光石衛会長)は15日の総会で、政府が今国会に提出した学術会議の法人化法案について、独立性の確保などに懸念があるとして修正を求める決議を賛成多数で承認した。光石会長の提案した慎重な法案審議を求める声明も承認された。
 決議は56人の会員有志が提案。政府提出の法案は、学術会議にとって必要な活動面や会員選考での独立性などが「充足していない」と指摘。国会に対して懸念を払拭するよう修正を求めるとした。
 提案した同志社大の川嶋四郎教授は同日夕の報道陣の取材に「学術会議の独立性や自主性を著しく毀損(きそん)するような法案だ。(今後は)国会議員の良識に委ねたい」と訴えた。 
 光石会長の提案した声明は、政府による法案提出に「遺憾と言わざるを得ない」とした上で、国会に対して「修正の可能性も含め、十分に慎重な審議を望む」とした。
 光石会長は15日夜の記者会見で、「(決議は)学術会議の76年の歴史の中でも大変重要だ」と強調。「総会の議論を基に、国会の場でメッセージを発信していきたい」と述べた。
[時事通信社]

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