1. TOP
  2. ニュース
  4. ヘリの救難信号、受信せず＝機器に不具合か―壱岐沖３人死亡事故
2025-04-08 20:07

ヘリの救難信号、受信せず＝機器に不具合か―壱岐沖３人死亡事故

　長崎県・壱岐島沖で起きた患者搬送ヘリコプター３人死亡事故で、ヘリが着水した際、国土交通省と海上保安庁が受信するはずの救難信号が届いていなかったことが８日、関係者への取材で分かった。唐津海上保安部（佐賀県唐津市）は、機体に搭載された航空機用救命無線機（ＥＬＴ）が作動しなかった可能性もあるとみて調べている。
　ＥＬＴは機体に強い衝撃が加わったり、浸水したりすると救難信号を発信する。信号は国交省と海上保安庁が受信するが、海保と国交省双方の関係者によると、今回の事故時は受信しなかった。海保は機体の整備状況などについて、運航していたエス・ジー・シー佐賀航空（佐賀市）の担当者らから聴取している。　
　ヘリを使用していた福岡和白病院（福岡市東区）などによると、ヘリは６日午後１時半に患者らを乗せて対馬空港を離陸。同２時１５分に同病院に到着予定だったが、離陸から約１０分後にモニター上で機体の動きが止まり、無線の呼び掛けにも応答がなかった。機体は壱岐島沖で見つかった。
　現地入りした運輸安全委員会の航空事故調査官によると、ヘリは不時着水した可能性が高い。
［時事通信社］

最新動画

もっと見る

関連ニュース

最新ニュース

写真特集

もっと見る