2025-04-08 18:33

闇バイト、4人に1人「やるかも」=困窮の若者、「求人見た」4割―支援団体

 困窮する若者を支援するNPO法人が、闇バイトに対する意識調査を行ったところ、回答者の4人に1人が「お金に困ったらやるかもしれない」と答えたことが分かった。同法人の理事長は8日、東京都内で記者会見し、「若者が助けてと言える環境をつくることが必要だ」と訴えた。
 調査は、NPO法人「D×P」(大阪市)が1月31日~2月15日、運営するLINE相談の利用者ら約9000人を対象に実施。512人が回答し、平均年齢は20.1歳だった。
 「簡単に稼げる」「1日で数万円」など闇バイトとみられる求人を見たか、誘われた経験がある人は39.8%に上った。実際に働いたか、周囲に経験者がいる人は11.7%で、そのうち約3分の1(複数回答)が「SNSでたまたま表示された」と答えた。 
 勧誘された場合、「やらないと思う」(72.1%)が最も多かったが、「お金に困ったらやるかもしれないと思う」が26.0%、「やると思う」も2.0%いた。
 誘われた際の相談先(複数回答)として「警察」(44.1%)、「親・保護者」(31.4%)が挙がったが、「どこにも相談しない」が18.6%、「分からない・判断できない」も16.4%いた。
 同法人の今井紀明理事長は「オンラインを活用するなどして、若者が相談しやすい環境を行政がつくってほしい」と訴えた。
[時事通信社]

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