急性呼吸器感染症、5類に=風邪など患者数報告―「未知の病」把握狙い・厚労省
風邪症状などの総称「急性呼吸器感染症(ARI)」について厚生労働省は8日までに、感染症法上の5類に位置付け、定点医療機関に患者数を報告させる運用を始めた。新型コロナウイルスの経験を踏まえ、感染症の動向を幅広く監視することで、未知の病気の発生を迅速に把握するのが狙い。
ARIは風邪症状をはじめ、新型コロナやインフルエンザなど呼吸器症状を伴う感染症で、飛沫(ひまつ)などで感染が拡大しやすい特徴を持つ。厚生科学審議会(厚労相の諮問機関)の感染症部会が昨秋、5類に位置付けることを了承していた。
全国に約3000カ所ある定点医療機関で、患者にせきや喉の痛み、鼻水などの急性症状があれば報告対象となる。医療機関は1週間当たりの患者数を各保健所に報告し、都道府県を通じて厚労省が把握する。感染対策に役立てるため、一般にも公開される。
既に5類となっている新型コロナやインフルについては、今回の運用とは別に、引き続き個別の患者数が報告される。
一方、風邪症状の患者が診療を受ける際の医療機関の対応はこれまでと変わらず、就業や登校の制限もない。医療機関や高齢者施設の面会の在り方も従来通りで、感染対策に留意し可能な範囲で行うことができる。
[時事通信社]
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