平野流佳、逆転かなわず=五輪金へ課題は独創性―世界フリースタイル・スノボ

【サンモリッツ(スイス)時事】スノーボードの世界選手権は29日、スイスのサンモリッツでハーフパイプ決勝が行われ、男子の平野流佳(INPEX)が銀メダルを獲得した。来年のミラノ・コルティナ五輪に向けて弾みのつく結果を手にした。
2回目にスコット・ジェームズ(オーストラリア)が95.00点をたたき出した後だった。逆転を狙った平野流は、縦2回転、横4回転の「ダブルコーク1440」を連続で決めてこん身のガッツポーズ。92.25点をマークしたものの、五輪2大会連続メダリストを上回れなかった。
この日は降雪に加えて風も吹く中で行われた。助走でスピードが出しづらく、高得点の期待が大きい縦3回転、横4回転の大技「トリプルコーク1440」を決めるのは不可能な状況。勝負を分けた一つは、ルーティンの独創性だったという。
「スコッティ(ジェームズ)は他の人がやらない技の組み合わせが多い。そこが大事だと思った」と平野流。単純に難度を上げるだけでなく、他の選手にない演技の流れで魅了するのもこの種目の重要なところ。ワールドカップ(W杯)の3季連続種目別王者は、改めてその大切さを確認した様子だった。
今季最後は悔しさも残ったが、世界選手権で初のメダルは胸を張れる結果。課題も見つけることができた。前回五輪は12位に終わり、2026年大会での目標は金メダル。来季に向け「焦らず、五輪を見据えた練習を入れながらやっていきたい」と思いを新たにした。
[時事通信社]

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