2025-03-25 14:10政治

児童虐待、最多の22.6万件=23年度、「心理的虐待」6割―政府

児童虐待・内容別相談件数
児童虐待・内容別相談件数

 政府は25日、全国の児童相談所(児相)が2023年度に対応した虐待相談件数が前年度より1万666件増え、22万5509件だったと発表した。過去の統計が訂正される可能性があるため、単純比較できないが、これまで公表された件数では最多。内容別では、「心理的虐待」が13万4948件(前年度比6834件増)と全体の約6割を占めた。
 心理的虐待のうち6割近くが、子どもの目の前で家族らに暴力を振るう「面前DV(ドメスティックバイオレンス)」。殴る蹴るなどの「身体的虐待」は5万1623件(同2159件増)、「ネグレクト(育児放棄)」は3万6465件(同1593件増)、「性的虐待」は2473件(同80件増)だった。
 都道府県別では、東京の1万9488件が最多で、大阪の1万5140件、埼玉の1万4351件と続いた。相談経路で最も多かったのは「警察等」の51.7%で、次いで「近隣知人」の9.8%、「家族親戚」の8.5%。 
 こども家庭庁は対策として、妊産婦や子育て世帯からの相談に乗る「こども家庭センター」の設置を市区町村に呼び掛けているほか、子どもの一時保護などに当たる児童福祉司を26年度までに910人程度増員し7390人とする目標を掲げる。担当者は「児相の体制強化をしていくことで子どもの命を守っていきたい」としている。
 23年度の件数は、今年1月に公表する予定だったが、計上ミスが判明した22年度分の再調査に伴い、公表時期が遅れた。21年度以前の件数も、一部自治体が記入要領通りに国へ報告していなかったため、結果の訂正を検討している。

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