盛況に水差す横綱不在=「休まぬ」約束ほごに―大相撲春場所
今場所の目玉だった新横綱が不在となった。横綱土俵入りも欠くことになり、ファンの落胆は大きい。入場券は千秋楽まで完売しているとはいえ、終盤戦の盛り上がりに影響しそうだ。
先場所中に負傷した右肘の痛みが再発。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「肘が伸ばせず、押せない。こういう決断になったことは申し訳ない」。三つ目の金星を配給した9日目の夜に師匠の判断で休場を決めた。回復すれば春巡業に参加させるという。
いきなり一人横綱の重責を担った豊昇龍は、場所前に「何があっても休場しない」と宣言した。約束をほごにする形となり、立浪親方は「若さもあり、言い過ぎてしまったかも。理想と現実の違いを肌で感じたのではないか」と弟子の胸中を推し量った。
突き抜けた星数を挙げたことはない。昇進に際し、安定性を不安視する声があったのも事実。横綱としてのスタートは無念な結果となり、師匠は「次はさらに強くなって…。そういう力はある」。名誉挽回に向け、一層の奮起が求められる。
10日目、宇良との結びの一番に懸けられた懸賞は9本が取りやめとなり、27本が懸け代えられた。
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◇地位に慣れること
八角理事長(元横綱北勝海) (波に)乗り切れていなかった。1敗の重みが違う横綱という地位に慣れることだ。頑張って稽古して期待に応えるしかない。
◇頑張ってもらうしか
高田川審判部長(元関脇安芸乃島) しっかり治して頑張ってもらうしかない。どこまで悪いかは本人しか分からない。(無念だと)本人が一番思っていることだろう。
[時事通信社]
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