昨年出生数、過去最少72万人=9年連続減、婚姻は2年ぶり増―少子化が加速・厚労省

厚生労働省は27日、2024年の人口動態統計の速報値を公表した。年間出生数は72万988人と、9年連続で過去最少を更新。前年の速報値から3万7643人(5.0%)減で、70万人割れが目前となった。
国立社会保障・人口問題研究所が23年に公表した将来推計人口は、年間出生数が72万人台になるのは39年としており、想定を上回るスピードで少子化が進んでいる。一方、婚姻数は2.2%増の49万9999組で、2年ぶりに増加に転じた。
厚労省の担当者は「晩婚化・晩産化で出生数が減少傾向にあることに加え、新型コロナウイルスの流行が少なからず影響を及ぼした可能性がある」としている。
速報値には国内在住の外国人や海外にいる日本人が含まれる。今後公表される確定数は日本に住む日本人だけが対象のため、さらに少なくなる。
年間出生数は、第2次ベビーブーム後の1975年に200万人を割り込んでから減少傾向が続く。16年に100万人の大台を割ると、19年に90万人、22年には80万人を下回った。
国の少子化対策としては「改正子ども・子育て支援法」が昨年成立。児童手当の所得制限が撤廃され、支給期間が拡大したほか、第3子以降への加算が倍増した。4月からは妊産婦に10万円相当を支給する制度が恒久化されるが、効果は未知数だ。
婚姻数は、前年の速報値から1万718組増加した。ピークだった72年は約109万組だったが、23年は戦後最少の約48万組まで減っていた。
死亡数は過去最多の161万8684人で、4年連続の増加。死亡数から出生数を引いた人口自然減は89万7696人と18年連続減で、過去最大の減少幅だった。
[時事通信社]
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