2025-02-27 12:46社会

回線不正契約容疑で中高生3人逮捕=AIでプログラム、転売2500件か―オンラインカジノで消費・警視庁

通信回線不正契約事件の構図
通信回線不正契約事件の構図

 人工知能(AI)を使った自作のプログラムで楽天モバイルのシステムにアクセスし、通信回線を不正に契約したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は27日までに、不正アクセス禁止法違反などの容疑で、中学3年の生徒(14)=東京都立川市=と高校1年の生徒(16)=岐阜県大垣市=ら少年3人を逮捕した。
 同課は2023年12月から約半年で少なくとも約2500回線を契約して転売し、約750万円相当の暗号資産(仮想通貨)を得たとみている。
 ほかに逮捕されたのは中学3年の生徒(15)=滋賀県米原市。いずれも容疑を認めており、生徒の1人は「高度な犯罪スキームを考え実行し、SNSで注目されたかった」と供述している。 
 同課によると、主に高校1年の生徒が、IDとパスワードを自動入力して楽天モバイルのシステムにログインし、回線を契約するプログラムを開発。これを使って、大量の契約をしていたとみられる。プログラムの開発には、対話型生成AI「チャットGPT」が使われていた。
 IDとパスワードは秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で知り合った人物から購入しており、3人のパソコンなどからは延べ約33億件の楽天などのIDとパスワードが見つかった。
 通信回線はテレグラムで複数の人物に転売し、得た暗号資産をオンラインカジノの賭け金やゲーム機の購入などに使っていた。
 パソコンなどからは他人のクレジットカード情報約1万件も見つかっており、不正利用された可能性がないか調べる。
 逮捕容疑は昨年5~8月、楽天モバイルのシステムに他人のIDとパスワードでログインし、通信回線計105件を契約した疑い。

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