明るく生き生きと=柳、復活へ手応え―プロ野球・中日

復活を期す中日の柳は、マウンドさばきも話しぶりも快活で明るい。初の実戦形式となるシート打撃での登板を終え、「良かったと思う。打者もいい反応をしてくれた」と汗を拭った。
小雨で肌寒い中、打者延べ8人と対戦。速いモーションを織り交ぜて細川から空振り三振を奪い、昨秋から磨くチェンジアップで中田を泳がせた。開幕後に結果が出るまで「秘密」と笑う投球フォームや重心移動の見直しに「方向性は間違っていない」と意を強くした。
昨季は初めて開幕投手を務めながら、2年連続の4勝止まり。井上監督は事あるごとに「今季はやってもらわないと」と尻をたたく。小笠原が抜けた今、2021年に最優秀防御率などに輝いた30歳の奮起は最下位脱出に不可欠。柳も「意気に感じる。期待に応えたい」と心を燃やす。
「久しぶりに真っすぐでいけた」と言うように、球の切れも技術も上々。さらに昨季からの最も大きな変化は、練習でも三振を取れば声を出して拳を握るなど前向きな気持ちにある。「柳は生き生き投げられるかが一番重要。気持ちが上がれば働けるタイプだから」と指揮官。その姿に、期待が高まる。(北谷)
[時事通信社]
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