2025-02-05 21:54

高校無償化で所得制限撤廃案=自公、維新に提示

 自民、公明両党は5日、高校授業料の無償化に関し、支援対象の所得制限を撤廃し、公立、私立を問わず上限11万8800円(年額)を支援する案を日本維新の会に伝えた。撤廃した場合、公立高校は実質無償化される。私立高校を含む2025年度からの無償化を求める維新は「不十分だ」と反発しており、3党は今月中旬の一定の結論を目指して協議を続ける。
 現在の国の就学支援金制度は、年収910万円未満の世帯が対象。公立は無償となり、私立では年11万8800円(年収590万円未満なら39万6000円)を上限に支援金が出る。
 関係者によると、自公案は新年度から「910万円未満」の線引きを廃止し、一律上限11万8800円を支援する。私立高に通う年収590万円未満世帯への追加支援は維持する。 
 少数与党となった石破政権は、25年度予算案への賛成を得るため、維新が求める教育無償化に関する協議を進めている。維新幹部は5日、予算案への反対もちらつかせ、「最後は与党の政治決断だ」とさらなる譲歩を求めた。
 これに関し、公明党の岡本三成政調会長は5日の記者会見で、高校無償化について「所得制限を外してやっていきたい」と明言。同時に「質が担保できないとか、多様性が制限されるようなことがあってはいけない」と強調した。
[時事通信社]

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