2025-01-29 19:40社会

「さよなら」ドクターイエロー=T4編成がラストラン―JR東海

最後の検測を終え、東京駅に到着したドクターイエローT4編成=29日午後
最後の検測を終え、東京駅に到着したドクターイエローT4編成=29日午後

 「新幹線のお医者さん」として長年、東海道・山陽新幹線の安全運行を支えてきた点検用車両「ドクターイエロー」のうち、JR東海が保有するT4編成が29日、最後の検測を終え、東京駅に到着した。西日本保有のT5編成も2027年をめどに見納めとなる予定。
 ドクターイエローはJR東海と西日本が1編成ずつ保有。両社は昨年6月、老朽化を理由に運用終了を発表しており、東海保有のT4がこの日で引退を迎えた。01年の運行開始以降、総走行距離は157万キロ余りに上った。
 「新幹線電気軌道総合試験車」が正式名称で、東海道開業の1964年に初代のT1編成が運行開始。営業車両と同様に走行しながらレールのゆがみや架線、信号設備などをチェックしていた。
 鮮やかな黄色い車体が特徴だが、およそ10日に一度の走行日程は公表されていないため、鉄道ファンから「見ると幸せになれる」と親しまれていた。ドクターイエローの引退後は、通常の営業車両「N700S」による検測に移行する。 
[時事通信社]

感謝のメッセージが装飾された「ドクターイエロー」T4編成=28日、東京都品川区(JR東海提供)
感謝のメッセージが装飾された「ドクターイエロー」T4編成=28日、東京都品川区(JR東海提供)

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