米当局、先住民も誤って拘束=不法移民の一斉検挙で混乱
【ワシントン時事】トランプ米政権が着手した不法移民の一斉検挙で、先住民のナバホ族らが誤って拘束される事例が報告されている。先住民は一般的な身分証を持たないケースがあるほか、肌の色など身体的特徴から中南米系と混同されやすい。先住民の間では「精神的苦痛を味わっている」と怒りや不安の声が上がっている。
CNNテレビによると、27日までにアリゾナ、ニューメキシコの西部2州で少なくとも15人の先住民が自宅や職場で連邦当局に聴取されたり、拘束されたりしたという。
アリゾナ、ユタ、ニューメキシコの3州にまたがるナバホ族の居留地「ナバホ・ネーション」自治政府のブウ・ナイグレン首長は24日の声明で「連邦当局によってトラウマになるような経験をしたという複数の報告が寄せられた」と指摘。州や移民税関捜査局(ICE)に懸念を伝えると同時に、ナバホ族には州発行の身分証や血統証明書を常時携帯し、自衛するよう呼び掛けた。
[時事通信社]
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