日鉄による買収がベスト=USスチール、米投資会社の断念要求に反論
【ニューヨーク時事】米鉄鋼大手USスチールは27日、「物言う株主」として知られる米投資会社アンコラ・ホールディングスが、日本製鉄への身売り断念を求めるため委任状争奪戦の準備を進めていることについて、日鉄による買収がベストだとする声明を発表した。アンコラの提案は「すべてのUSスチール株主の利益と一致しているわけではない」と反論した。
アンコラは27日、ブリット最高経営責任者(CEO)を含めた9人の取締役の交代を求め、USスチール取締役会に後任候補を推薦する書簡を公表した。USスチールによると、アンコラは同社株の0.18%を保有している。
USスチールは声明で、日鉄との統合が雇用、地域社会、サプライチェーン(供給網)にとって最善だと強調。手続き完了に改めて意欲を示した。USスチール買収に関心を持つ同業クリーブランド・クリフス傘下のカナダ鉄鋼大手のCEO経験者を、ブリット氏の後任に充てる提案にも懸念を表明した。
一方、アンコラは書簡で、クリフスを含む国内外の企業による買収提案は求めないと説明している。バイデン前米大統領は今月、国家安全保障を損なう恐れがあるとして、日鉄の買収計画に中止を命じた。これを受け、クリフスはUSスチール買収に改めて意欲を示している。
[時事通信社]
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