尹大統領の拘束延長再び認めず=検察、近く起訴か―韓国地裁
【ソウル時事】韓国のソウル中央地裁は25日、内乱容疑などで逮捕された尹錫悦大統領の拘束期間の延長を認めない判断を再び下した。韓国メディアが伝えた。検察は延長なしに拘束できる期間は27日までとしており、それまでに起訴に踏み切るとみられる。起訴すれば、最長で6カ月間さらに拘束可能となる。
地裁は24日、先に検察が申請していた2月6日までの拘束延長を不許可と判断。地裁はこの際、高官犯罪捜査庁(高捜庁)が既に事件を捜査しており、「検察が捜査を続ける相当な理由があるとみるのは難しい」と指摘していた。これに対し検察は、補完的な捜査を行った事例が過去にもあるとし、拘束延長が「必要だ」と主張した。
尹氏の弁護団は25日、2度目の不許可決定を受け声明を発表。不許可は「当然の決定だ」とした上で、「直ちに大統領を釈放すべきだ」と検察に求めた。
尹氏は15日に高捜庁や警察などの合同捜査本部に拘束された後、19日に逮捕された。この間、高捜庁の取り調べを徹底して拒否。捜査は難航し、同庁は23日、起訴権限を持つ検察に当初の予定より早く事件を送致していた。
[時事通信社]
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