ワシントンでパンダ一般公開=米中親善の象徴再び
【ワシントン時事】米ワシントンのスミソニアン国立動物園で24日、中国からやってきたジャイアントパンダ2頭の一般公開が始まった。同園のパンダは長く米中親善の象徴だったが、両国の対立が深まる中で返還され、約1年にわたり「パンダ外交」が途切れていた。
2頭のパンダは雄の「宝力」と雌の「青宝」で、いずれも3歳。昨年10月に中国から到着し、新しい環境に順応してきた。
スミス園長は「パンダはワシントンが織り成す文化の重要な一部となってきた。パンダファンを再び迎えられるのが楽しみだ」と述べた。米国側は保護活動の支援金として、年間100万ドル(約1億5500万円)を中国側に支払う。
同園のパンダは、1972年のニクソン大統領(当時)の訪中をきっかけに中国から贈られた。約半世紀にわたって動物園の人気者だったが、2023年11月に貸与契約が切れ、返還された。これを受け、同月訪米した中国の習近平国家主席がパンダ貸与の再開を表明していた。
[時事通信社]
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